【Rick Owens(リック・オウエンス)とは】ブランド紹介、歴史、特徴、購入先

RICK OWENSのブランド名を中央に大きな黒文字で配置した白い記事表紙 インポート
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Rick Owens(リック・オウエンス)は、カリフォルニア出身のデザイナーが1994年に始めた、自身の名前を冠するブランドです。黒い服や大きな靴の印象は強いけれど、見てほしいのは、その組み合わせで体の輪郭がどう変わるか。長い丈、体に沿って落ちる布、足元の大きさを追うと、退廃的なムードの中にある服の構造が見えてきます。

肩から襟が大きく張り出す淡い色のRick Owensのジャケット、2008年、RISD Museum所蔵
Rick Owens《Woman’s Jacket》2008年。RISD Museum所蔵(2009.63)。Courtesy of the RISD Museum, Providence, RI. CC0 1.0(画像:Wikimedia Commons)。

たとえば、この2008年のジャケット。肩から襟にかけて大きく張り出し、腰に向かって輪郭が絞られています。黒でなくても、着る人の上半身を普段とは違う形に見せる。その造形から入ると、リックを「黒い服のブランド」だけでは捉えきれないことが伝わります。

Rick Owens公式映像:2025年春夏メンズ「HOLLYWOOD」。2024年6月20日発表。公式Vimeoプレーヤーで紹介。

最初に見るなら、白い服が連なる2025年春夏メンズ「HOLLYWOOD」から。公式のコレクションノートには、シフォンのケープと大きなGEOBASKETの組み合わせが登場します。薄い布が広がるところと、靴が足元に量感をつくるところを見比べてみてください。黒でなくても、リックらしさを考えられる例です。公式の静止ルック一覧/公式映像とコレクションノート

流行が入口でも、好きだったものは前からある

正直、リックをあらためて意識したきっかけには、ミーハーなところもあります。2025年に退廃的な服やダークウェアが流行っていると感じて、その影響を受けました。ただ、退廃的な雰囲気やボンデージの要素は、もともと大好きでした。

ただ、手元のメガレースはいま全く使っていません。物としては本当にかっこよくて好き。でも、今やりたい格好とは距離があって、実際に履くかというと難しいと感じています。好きな造形と、今の服装に取り入れたいものは、必ずしも重なりません。

だからこの記事では、流行の名前を並べるよりも、どの形にそのムードを感じるのかを見ていきたいと思います。ここで扱う商品やコレクションは公式資料に基づく紹介で、特定モデルを実際に履いた・着たというレビューではありません。

どんなブランド? まず押さえたい背景

  • 創業者:Rick Owens。カリフォルニア出身で、現在はパリを拠点に活動するデザイナー。
  • ブランドの出発:1994年。初期にはレザーのジャケット、ドレープのあるTシャツやドレスなどを手がけた。
  • 見るときの手がかり:丈の長短、布の流れ、肩と靴のボリューム。黒という色だけで判断しない。
  • 服以外の仕事:家具も制作。ファッションと同じように、形と素材の組み合わせを考える手がかりになる。

沿革はSalon 94 Designの作家紹介、初期の服づくりや活動拠点はCFDAの本人プロフィールを参照しています。年表を暗記するより、最初から布を体に沿わせたり、ジャケットのバランスを変えたりする仕事があったと知ると、今の服にも入りやすくなります。

リックを読む3つのポイント

1.長い服と短い服で、体の比率を変える

長いトップスだけを見て「大きい服」と捉えると、全身の面白さを見落としがちです。腰の位置がどこに見えるか、裾が脚をどれだけ覆うか、上着とインナーの丈にどれくらい差があるか。単体のサイズよりも、服どうしの長さの関係を見ると輪郭をつかみやすくなります。

たとえば、後で紹介する2024年春夏ウィメンズ「LIDO」には、短いバイカージャケットと、ハイウエストで細長いボトムの対比があります。誰もが同じ比率で着るべき、という意味ではありません。自分が取り入れるなら、普段のパンツと合わせたときに、どこで線が切り替わるかから確かめたいところです。

2.ドレープは、柔らかさだけではない

ドレープは、布がたるんだり、流れたりしてできるひだのこと。柔らかい布が体に沿う部分と、張りのある布が体から離れる部分では、同じ長さでも見え方が違います。リックの服を見るときは、その両方を分けて追ってみてください。

LIDOの公式ノートでは、体の上部を包むジャージーやレザーと、帆のように膨らむ薄いシルク、体から離れて形を保つシルクガザールが説明されています。素材名だけで高級さを判断するより、体に沿うのか、離れるのか、歩くとどこが動くのかを見たい。素材と形の関係は、服のシルエットを考える記事でも整理しています。

大きな編み目と身体の中心を走る模様が見えるRick Owensのノースリーブのニットジャンプスーツ、2015年秋冬Sphinx
Rick Owens《Knit Jumpsuit (men’s), “Sphinx” collection》2015年秋冬。RISD Museum所蔵(2017.23)。Courtesy of the RISD Museum, Providence, RI. CC0 1.0(画像:Wikimedia Commons)。

こちらは2015年秋冬「Sphinx」のニットジャンプスーツ。RISD Museumは、手編みのカシミヤと記録しています。写真で目を引くのは、大きな編み目と身体の中心を走る模様です。薄い布が流れる服とは違い、編み地そのものの厚みや凹凸でも身体の輪郭をつくれる。素材と形を一緒に見るための、もう一つの例です。

3.大きな靴を、全身の一部として見る

靴だけを切り取ると、その大きさや装飾に目が向きます。でも、パンツの裾がどれだけ靴にかかるか、上半身を細く見せるか大きく見せるかでも、足元の存在感は変わります。靴を主役にしたいのか、長い服の下を支える量感として使いたいのか。まずそこを考えると、自分の服に置き換えやすくなります。

似た黒い服でも、ANN DEMEULEMEESTERでは紐や裾の揺れ、仕立てと柔らかい布の対比に注目しました。どちらも「黒いモード」とまとめず、線の動き方を見比べるのが面白いと思います。

もう一本見るなら、2024年春夏「LIDO」

Rick Owens公式映像:2024年春夏ウィメンズ「LIDO」。2023年9月28日発表。公式Vimeoプレーヤーで紹介。

こちらは、黒やグレーだけでなく、ピンクや赤も含むコレクションです。公式ノートにある、短いジャケットと細長いボトム、体を包むトップス、軽い布のボリュームという組み合わせを、動く姿で確かめられます。LIDOの静止ルック一覧と見比べると、正面の形と歩いたときの変化を分けて見られます。

HOLLYWOODとLIDOは、ブランドを知るために選んだ過去の例です。最新シーズンの紹介ではありません。他の年代も気になったら、公式ランウェイアーカイブで同じブランドの中の変化を追ってみてください。

GEOBASKETとMEGALACE、どこを見る?

GEOBASKET:高いタンとパネルがつくる輪郭

GEOBASKETは、上に伸びるタンと幾何学的なパネルが印象に残るシューズです。たとえば公式のJUMBOLACE GEOBASKET(RU02F4898LCOW2911)は、足首より高い形、太い靴紐、内側のジッパーを備えます。ここでは一つの仕様例として紹介し、全GEOBASKETが同じ素材・ソール・紐だとは捉えません。公式商品ページで形と素材を見る

まず正面と横の写真を見比べて、足首の高さとつま先のボリュームを確認したいところ。上から見た靴だけで判断せず、パンツをかぶせた状態の全身写真もあると、取り入れるイメージが具体的になります。

MEGALACE:紐の線そのものが装飾になる

MEGALACEは、一つの靴の型名だけを指すと考えない方が探しやすくなります。公式にはDRKSHDWのMEGALACE SNEAKS(DU02F6809DOW1911)も、ドクターマーチンとの協業によるQUAD SOLE MEGALACE MULE(DM02F1815600109)もあります。欲しい形を探すときは、「メガレース」に続くモデル名と品番まで確認します。

たとえば、このQUAD SOLE MEGALACE MULEは、淡いパール色のメガレースと、金具、厚いソールを組み合わせたミュールです。紐が留め具であると同時に、靴の上に線を描く装飾にも見える。ボンデージの雰囲気が好きなら、そんな見方もできます。これはデザインの読み方で、歩きやすさや履き心地を保証するものではありません。

DRKSHDWはどう違う?

DRKSHDW(ダークシャドウ)は、リック・オウエンスの別ラインです。CFDAは、リックの形をワークウェアとして読み替えたコレクションと説明しています。公式サイトでもメインラインと分けて掲載されています。

選ぶときに「安い方」「全部キャンバス」とだけ覚えると、個々の違いを取りこぼします。同じブランドの雰囲気があっても、素材、品番、シルエット、ソールの仕様は商品ごとに確認する。その方が、名前や価格だけで選ぶより失敗を減らせます。

同ブランドの別モデルを比較:DRKSHDWのLOW SNEAKS(DU02F6802 DOEH4)は、足首の低い形を検討する候補です。上で紹介したGEOBASKETやMEGALACEとは別の商品です。以下は楽天市場のインポートセレクトmuseeの販売ページで、サイズ・個体の仕様・返品条件は販売店で確認してください。


JUMBOLACE ABSTRACT LOW SNEAKS:こちらは品番DU02F6845 DOW2の別モデルです。太い靴ひもが目を引くスニーカーですが、本文のMEGALACEや筆者所有の靴と同じものではありません。LOW SNEAKSとの見た目の違いを比べる参考にし、サイズや素材、返品条件はこの掲載品の販売ページで確認してください。


価格・在庫・送料は2026年11月4日の確認時点から変わる場合があります。表記サイズだけで履き心地やフィットを判断せず、試着や返品条件も含めて検討してください。

買う前に、ここを確かめたい

最初は公式の商品説明でモデル名と素材を確認し、販売店では同じ品番かどうかを照合するのがおすすめです。本文の公式リンクは、ここで説明したモデルを確認するためのリンクです。常に在庫があることや、最安値であることを示していません。

  • モデル・品番・ライン:MEGALACE、JUMBOLACE、MEGA BUMPERなど、似た言葉の別仕様を混同しない。
  • 服の実寸:長さだけでなく肩・身幅・袖幅も見る。手持ちの服と比較する。
  • 靴のフィット:表記サイズだけで決めず、足幅や甲、足首まわりも試着で確かめる。重さや履き心地を写真から断定しない。
  • 中古品の状態:ソールの減り、ジッパー、紐、革や布の傷み、補修・お直しの有無を確認する。写真だけで真贋を保証しない。
  • 買った後の条件:送料を含む総額と、返品・交換ができる条件を注文前に読む。

楽天市場などのモールでも、販売するのは個別の店舗です。出品されていること自体を、ブランドの正規取扱いや同一商品の証明にはできません。服の採寸方法に迷ったら、手持ちのジャケットとの採寸比較も参考にしてください。

最後に:退廃的、で終わらせずに見たい

流行から興味を持っても、以前から好きだった雰囲気に気づくことがあります。リックを見るときも、「退廃的でかっこいい」という第一印象を大切にしつつ、その印象がどの丈、どの布、どの足元から生まれるのかまで追ってみたい。そうすると、自分が欲しいのは靴なのか、長いシルエットなのか、紐のディテールなのかが、少し具体的になると思います。

主な参考資料

資料・商品ページの確認日:2026年11月4日。商品仕様、取扱い、在庫は変わる場合があります。映像は公式配信元の埋め込みを使用し、ルック写真の保存・転載はしていません。

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