こんにちは、ましゅです。
今回はCamiel Fortgensを紹介します。見慣れたシャツやニットなのに、袖の大きさや縫い目が少し違う。そんな服に惹かれる方に、ぜひ見てほしいブランドです。まずは2026年秋冬の公式ルックから、その雰囲気を見ていきましょう。

出典:Camiel Fortgens公式 AW26。室内を歩く姿から、長めの袖と大きなポケットが見て取れます。

出典:Camiel Fortgens公式 AW26。日常的な組み合わせの中に、仕立ての表情を残した一例です。
※公開資料・公式ルック・販売店の仕様から構成した紹介です。僕が所有・試着した実着用レビューではありません。情報確認日:2026年11月6日。価格・在庫・仕様は購入時に再確認してください。
どんなブランド? アムステルダムから始まった服の実験
公式Aboutによると、Camiel Fortgensは2014年、アムステルダムで設立されました。同名デザイナーがDesign Academy Eindhovenを卒業したことを契機に始まったブランドです。一般的なファッションスクールとは異なる教育背景が、服づくりを外側から見る視点やDIYの姿勢につながったと説明しています。
出発点にあるのは、身近な既製服の形。街で見かける服、蚤の市で見つけた服、オンラインの画像などから考え、試作と失敗を重ねる。その制作過程を消し切らず、構造や不完全さを服に残すのが特徴です。現在の公式紹介では、一人の作家だけで完結する存在ではなく、チームや自然な協業を通じて研究を続ける場として語られています。
同ページでは、パリとアムステルダムのショーも、従来の会場とは違う設定で行ってきたと説明しています。冒頭のルックのように、家具や観客がすぐ近くにある風景だと、服を日常の延長として見やすい。僕はこの距離感にも、このブランドの面白さを感じます。
特徴は「途中のように見える」ことにも意図があるところ
1.縫い目や切り口が、服の表情になる
公式の制作説明は、露出した構造や解体的なディテールを挙げています。冒頭のVネックニットでは、肩や脇の縫い目、胸元に残る糸端が目に入ります。無地の服でも、色柄とは別の場所で視線が止まるのが印象的です。
僕なら、このタイプの服は全身を装飾で埋めず、一着の縫い目が見えるように合わせたいです。例えばニットと太い無地パンツだけでも、袖の落ち方や裾の位置を楽しめそう。写真からの考察ですが、服の形を静かに見せたい人には気になる選択肢だと思います。
ただし、切りっぱなしという言葉だけで、すべてのほつれを仕様と判断するのは避けたいところ。購入時は商品説明と現物の状態を照合し、気になる糸や縫い目があれば店舗へ確認するのが安心です。
2.小規模な工房と、実用的な生地
公式Aboutでは、主にポルトガル、ウクライナ、ブルガリアの小規模なアトリエで生産し、日本、イタリア、英国の生地メーカーから素材を調達すると説明しています。制作に使う機械や手作業が、不均一で人の手を感じる表情につながるという考え方です。
ここは「すべてウクライナ製」などと一括りにせず、商品ごとに見たい部分です。後で紹介するシャツはポルトガル製、ベストはブルガリア製。同じブランドでも服種によって仕様が違うので、生産国の名前だけで着心地や品質を推測せず、組成や寸法も合わせて確認したいです。
3.2026年秋冬は、住まいの素材を身体へ移す
AW26公式説明のテーマは、街を湿った山のように歩く「現代の洞窟人」。家具や生活用品から着想し、カーテンのようなプリーツをスカートへ、ソファの革をジャケットの発想へ、色あせたクッションをバッグへと読み替えています。
泥を思わせる茶色、洗いを感じさせるグレー、土っぽい緑という色の説明もあります。冒頭の茶色いジャケットと黒いプリーツの組み合わせを見ると、家具のある部屋と服が自然につながって見えるのが面白いです。テーマを聞いた後に写真へ戻ると、形や素材を見る手がかりが増えます。
具体的な2商品。大きなシャツとウール混ベスト
以下はCAVEの掲載商品を参照した2026年秋冬の例です。ルックに登場した服と同一品と断定するものではありません。寸法は販売店の平置き採寸、価格は税込です。
Double Sleeve Shirt/CF.22.04.04.02
Double Sleeve Shirt Shirting Light Greyは91,300円。コットン100%、ポルトガル製です。袖を二重に重ねた構造、マザーオブパールのボタン、袖口と裾の切りっぱなしが説明されています。
Sの実寸は身幅80・肩幅83.5・袖丈49・着丈77.5cm。Mは身幅83・肩幅84.5・袖丈51・着丈79cmです。身幅だけでなく肩幅も大きく取られているため、袖丈49cmという数字だけを見て「袖が短いシャツ」と判断しないほうがよさそうです。
僕が惹かれるのは、シャツの基本形を保ちながら、袖の重なりで輪郭を変えているところ。もし選ぶなら、まず無地のパンツでその形を見たいです。前を閉じた状態と羽織った状態を比べると、身幅の広さがどう見えるかも確認できそう。薄さ、透け感、肌離れについては組成だけで結論を出せないので、実物で確かめたい部分です。
Fleece Vest/CF.22.05.04.01
Fleece Vest Pilled Wool Fleece Blackは83,600円。バージンウール75%・ナイロン25%、ブルガリア製。Mの実寸は身幅58・肩幅43・着丈67cmです。
立ち襟とジップ開閉、前面の二つのジッパーポケットに加え、袖ぐりや外側のパイピングにゴムを使った仕様。切りっぱなしのディテールと不均一なトップステッチも記載されています。フリースという名前からポリエステル100%を想像せず、ウールを主体とした組成まで確認したい一着です。
僕なら、シャツの上に重ねる候補として見ます。ただし、前述の大きなシャツとこのベストが、そのまま重ね着しやすいとは限りません。掲載身幅には大きな差があるので、無理に同じブランドで組むより、手持ちのすっきりしたシャツとの相性を考えるほうが選びやすそうです。
サイズ選びでは、肩と袖をセットで見る
上のシャツはSでも肩幅83.5cm、ベストはMで43cmです。服種も設計も違うため、サイズ記号からブランド共通の大きさを決めるのは難しいです。僕なら、シャツでは身幅・着丈・肩幅と袖丈、ベストでは身幅・着丈に加えて袖ぐりの余裕を確かめます。
通販なら手持ちの近い服を平置きし、販売店と同じ位置で測って比べるのがおすすめ。特に肩が落ちる服では、肩の端から測る袖丈と、首の後ろから袖先まで測る裄丈は別物です。単位が同じでも測り方が違えば比べられないので、不明な部分は店に確認したいです。
写真のゆるさを再現したい場合も、単純なサイズアップだけで決めず、身長、着丈、パンツとの重なりまで見るとイメージしやすくなります。切り口や素材感を保つケア方法は、購入した現物の洗濯表示を優先してください。
公式ルックと購入先
ブランドを知る入口は公式About、服の見え方はAW26ルックが参考になります。販売店を探す際は公式Stockistsを確認し、希望する型番の取り扱いを各店に尋ねてください。公式一覧にはWALLACE & MURRON、CIBONE、GRAPHPAPER AOYAMAなどが掲載されています。
今回の商品詳細はCAVEのシャツとベストで確認できます。同店では実店舗と在庫を共有している旨や、お客様都合の返品・交換を受け付けない旨が記載されています。大きなシルエットを通販で選ぶ場合は、寸法確認を済ませてから注文したいところです。
まとめ
Camiel Fortgensは、見慣れた服を出発点に、試作、縫い目、切り口、寸法を通じて新しい見え方を探すブランドです。僕は、全身の強い装飾よりも、一着の構造に気づく楽しさがあると感じました。
まずはルックで気になる袖や裾を見つけ、次に商品の寸法と仕様を読む。その順番なら、独特の形を自分のワードローブへどう取り入れるか、具体的に考えやすいと思います。


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