こんにちは、ましゅです。
今回はGR10Kを紹介します。作業服のようなポケットや、少し硬質な色づかい。そこへシャツや短パンが混ざると、制服ともアウトドアとも違う雰囲気が生まれます。まずは公式の写真から、その組み合わせを見てみてください。

GR10K SS27公式ルックブック・アウトテイク。出典:GR10K公式。2027年春夏の先行ビジュアルです。

GR10K SS27公式ルックブックの写真ボード。出典:GR10K公式。以下で紹介する販売商品と、写真の着用アイテムが同一であることを示すものではありません。
※公開資料と販売店の仕様をもとにしたブランドガイドです。僕が所有・試着したレビューではありません。感想はルックと掲載仕様からの考察です。情報確認日:2026年11月6日。価格・在庫は変動します。
GR10Kとは。工業の現場から生まれたミラノのスタジオ
公式About Usによると、GR10Kは2018年に設立された、イタリア・ミラノを拠点とする独立したデザインスタジオ兼衣服の会社です。技術的な衣服、産業に関する研究、依頼主ごとのユニフォーム制作を活動領域に挙げています。
背景にあるのは、イタリアで長くワークウェアを製造してきた家業と、約一世紀にわたる生産・素材・技術の蓄積。工業製品を遠くから眺めてイメージを借りるのでなく、製造の現場に関わりながら服をつくる、という説明が印象的です。
人物と名称の歩みは、PULPのブランド紹介が補足しています。Anna Grassiが家業のAlfredo Grassi SPAを背景に「Grassi 10000」を始め、2019年秋冬からJoshua Brinksmanによって「GR10K」として再出発した、という沿革です。公式が示す2018年の設立と、店頭資料が示す2019年秋冬のリローンチは、別の出来事として理解すると整理しやすいと思います。
現在の公式説明では、一人のデザイナーの作風よりも、製造業者や生地工場、専門の供給者、職人との関係が前に出ています。ファッションのブランドでありながら、どの素材を、どの環境で、どう使い続けるかまで考える。その広さがGR10Kを知る入口になりそうです。
特徴は、技術と素材の履歴を服に残すこと
工業用素材を、名前だけで終わらせない
公式の素材説明には、Klopmanの工業用生地、GORE-TEXのラミネート、Cordura、Kevlar、回収されたテクニカル素材などが登場します。もともとの用途を踏まえて使い、既存の技術や製造方法を継続・発展させるという考え方です。
僕が面白いと思うのは、ポケットや切り替えを「機能的に見える飾り」としてだけ眺めなくてよいところ。素材の来歴と形を一緒に調べると、なぜその部分に違う生地があるのか、なぜその厚みが必要なのか、考える余地が増えます。ただし、上記の素材が全商品に使われるわけではなく、ブランド名だけで防水性や耐熱性を判断することはできません。
余っている素材から、設計を考える
デッドストックや余剰素材を取り入れてきたことも、同じ公式ページに記されています。利用できる素材の性質を出発点として服を設計し、その使用期間や製造の知識を引き継いでいく、という説明です。
ここは「全商品がリサイクル素材」という話ではありません。僕なら環境への姿勢という言葉だけで選ばず、気になる商品の混率や手入れ方法まで見たいです。長く使うことを考えるなら、自分の生活で扱える素材かどうかも大事になります。
シーズンの服と、継続する服がある
公式は「GR10K Replicated」を、季節を超えて継続する衣服・道具のプログラムとして紹介しています。工業用ユニフォームの基本形や継続生産を土台とし、シーズンコレクションと独立して核となる服を供給する考え方です。出典:GR10K公式
ルックで新しい組み合わせを楽しみつつ、日常で繰り返し着る服も探せる。僕には、この二つを並行させる姿勢が魅力に映ります。写真の着こなしを丸ごと再現するより、手持ちのシャツやパンツに一着加えてみる、という入り方も考えやすそうです。
商品で見るGR10K。中綿ジャケットとジップニット
ここでは国内取扱店PULPの自社通販に掲載された2点を比較します。先ほどのSS27写真とは分けて見てください。品番・混率・生産国・寸法は、各商品ページの記載です。
1.PUFFER JACKET/CG331194DQ
PULPの商品ページでは、メーカー型番CG331194DQ、店舗商品番号25011316008030。グレーAの掲載通常価格は税込168,300円、確認時のアウトレット価格は税込117,810円でした。
表地と裏地はそれぞれナイロン100%、中綿はポリエステル100%で、ルーマニア製。販売店の採寸では、Sは肩幅49・身幅58・着丈70・袖丈69cm、重さ610g。Mは肩幅50.5・身幅60・着丈70.5・袖丈70.5cm、重さ626gです。確認時はSが残り1点、Mが在庫なし、返品不可の表示でした。
名前に「PUFFER」とあっても、仕様上はダウンではなくポリエステルの中綿です。僕ならここを最初に確認したいです。冬の服を探す際は見た目の膨らみだけで選ばず、手持ちのニットを入れる余裕や、袖先がどこにくるかも比べます。保温性の数値は確認できないため、真冬に一枚で十分とは言い切れません。
2.AIMLESS COMPACT KNIT FULL ZIPPED SWEATER/CGB42242CI
PULPの掲載ページにあるメーカー型番はCGB42242CI、店舗商品番号は25070316005230。ブラックの掲載通常価格は税込83,600円、確認時のセール価格は税込58,520円でした。
本体は毛70%・ナイロン30%、イタリア製。Sの掲載寸法は肩幅44.5・身幅52.5・着丈64.5・袖丈60cmです。手洗い可能という案内があり、確認時は在庫なしでした。現在買えると保証する紹介ではなく、デザインと価格帯を知る具体例として挙げています。
テクニカル素材の印象が強いブランドでも、こうした毛を主体とするニットがあるのは気になります。僕なら、ファスナーを閉じて一枚のトップスとして見せるか、白いシャツの上から羽織るかを考えたいです。同じブランドの中でも、ナイロンのアウターとニットでは質感の方向が違います。最初の一着を探す際に、この差を比べると好みを絞りやすそうです。
サイズ選びは、S・Mの記号より手持ちの服との比較から
今回のS同士では、ジャケットの身幅58cmに対し、ニットは52.5cm。着丈も70cmと64.5cmです。用途も素材も違うため、これをそのまま「ブランド全体が大きめ」とは考えないほうがよいと思います。
僕なら、まず用途が近い手持ちの服を平置きして、身幅と着丈を比べます。そのうえで肩幅と袖丈を確認し、中へ何を着るかを決めます。ニットは伸び方や厚さも着心地に影響するので、数字だけでフィットを保証することはできません。通販で迷う場合は、試着可能か、採寸方法は同じかを店舗に確認したいです。
公式ルックと購入先は、目的を分けてチェック
ブランドの考え方や写真を見るなら、GR10K公式サイトが入口です。冒頭の2枚は公式がSS27として掲載する先行資料で、発売済みの現行商品一覧とは別に楽しみたいところです。
店舗を探す場合は、公式Stockistsを確認してください。2026年11月6日時点の日本欄には、HYPE、NIGHTHAWKS、NORDISK CAMP SUPPLY STORE、softsが掲載されています。店舗掲載があっても、希望する型・色・サイズの在庫があるとは限りません。
今回のPULP商品ページも仕様比較に使えますが、現在の公式StockistsにPULPの記載は確認できませんでした。購入先一覧と過去・現存の商品ページは同じ情報ではないため、最新の取扱状況は各店に確認してください。セール品は返品条件も異なります。
まとめ。工業用の服を、日常の組み合わせから楽しむ
GR10Kは、ミラノを拠点に、産業の素材と製造技術から衣服を考えるブランドです。公式ルックの重ね方や色の差に惹かれたら、次は商品の混率や寸法まで読む。その順番で見ると、写真の雰囲気と自分の日常をつなげやすいと思います。
僕なら、まず手持ちのシャツに合わせたい羽織りを一つ探します。中綿の量感を選ぶのか、ジップニットの収まりを選ぶのか。ブランドの背景を知ったうえで、最後は自分が何度も着たくなる形から選びたいです。


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