
はじめに
今回ご紹介するのは、建築的な構築美と、どこか詩的で曖昧なニュアンスを纏うファッションブランド「CORNERSTONE(コーナーストーン)」。
名前の由来となる“礎石(cornerstone)”のように、静かに確固たる存在感を放ちます。
CORNERSTONE(コーナーストーン)とは?
CORNERSTONEは、日本人デザイナー・**中村圭(Kei Nakamura)**によって設立されたファッションブランド。
2020年前後から少数精鋭のコレクション展開を開始し、わずかな期間で注目ブランドとしての地位を築きました。
ブランドの哲学は一貫して「構築と静謐」。パターンメイキングに対する深い理解をもとに、立体的な構造美と無機質な感性を融合させた洋服が並びます。
ブランドの歴史と背景
中村氏はもともとパターンナーとして経験を積み、その技術力をベースに独自の美学を構築。
CORNERSTONEでは、大量生産には向かない繊細な設計をあえて採用し、機械的な均一性とは異なる“人の手によるニュアンス”を大切にしています。
「機能性」と「感情」、「プロダクト」と「詩」。
一見相反する要素を同居させるバランス感覚は、まさに新しい世代のモードを象徴していると言えるでしょう。
- 構築的なデザイン:建築的な要素を取り入れた立体的なシルエットが特徴です。
- ミニマリズム:無駄を省いたシンプルなデザインながら、細部にこだわりが感じられます。
- ジェンダーレスなアプローチ:性別にとらわれないデザインが多く、幅広い層に支持されています。
これらの特徴から、中村氏は建築や現代美術、ミニマリズムなどから影響を受けている可能性があります。また、日本の伝統的な美意識や職人技術へのリスペクトも感じられます。
特徴と魅力
- 立体裁断による構造的シルエット
どのアイテムもボディラインを意識したカッティングが特徴。布の動きと陰影で魅せる服。 - ミニマルでいて詩的な表現
色数や素材感は控えめながら、どこか“余白の美”を感じさせる佇まいがある。 - ジェンダーレスな感性
サイズ展開や設計において、性別に縛られない設計が多く、誰が着ても美しい。 - ローカルからグローバルへ
DOVER STREET MARKET、SSENSEなどの海外セレクトショップでも取り扱われ、着実にファン層を広げている。
購入できるショップ一覧
CORNERSTONEは以下の国内外セレクトショップで取り扱いがあります。
- SSENSE(エッセンス)
- DOVER STREET MARKET GINZA
- GR8 Tokyo(グレイト)
- CONTEXT Tokyo
- 公式Instagram経由での問い合わせも可能
スタイリング提案
例えば、CORNERSTONEの構築的なブルゾンを使ったコーディネートなら、
- インナーに透け感あるシャツ → 構築と儚さのコントラスト
- 下半身はワイドで重めのパンツ → シルエットの安定感を演出
- 足元はレザーサンダルやアシンメトリーなスニーカー → 静と動のバランス感を
こんな人におすすめ
- “静かな強さ”をファッションで表現したい人
- ファストファッションに飽き、構造美を求める人
- ジェンダーレスかつ知的なファッションを志向する人
- 他人と被らない、でも奇抜すぎないブランドを探している人

ぱっと見シンプルなのに、よーく見ると「おおっ」てなる服ばっかり!
ぼくも着てみたいな~(毛だらけになるけど…)
まとめ
CORNERSTONE(コーナーストーン)は、決して派手さを前面に出すブランドではありません。
ですが、服の構造やバランス、空気感に敏感な人なら、一目でその“違い”に気づくはずです。
ミニマルでありながら、芯のあるデザイン。
中村圭さんが描く「静かな強さ」は、着る人の感性をより研ぎ澄ませてくれるでしょう。
ちょっと他とは違う、でも決して気取らない。
そんな服を探している方には、きっとぴったりのブランドです。
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