【Clarks(クラークス)とは】ブランド紹介、歴史、特徴、購入先

Clarks の文字を配したブランド紹介用の表紙 インポート

スニーカーでは少し軽く、ドレスシューズではかしこまりすぎる。そんな日の足元を考えるとき、候補に入れたいのがClarks(クラークス)です。スエードのやわらかな表情や、つま先の丸み、飾りを抑えたデザインには、普段着と自然につながる魅力があります。

今回はメンズの定番を中心に、クラークスの歴史と素材、代表的な3モデルを紹介します。似ているようで違う靴の輪郭を知ると、デニムやチノ、スラックスに合わせる一足も選びやすくなりそうです。

Clarksとは? 1825年に始まった英国のシューズブランド

クラークスは、1825年にイギリスのサマセット州ストリートで始まったシューズブランドです。日本公式のブランド紹介によると、サイラスとジェームスのクラーク兄弟が手がけたシープスキンのスリッパが出発点。足をやさしく包むという考え方が、その後の靴づくりにもつながっています。

ブランドの原点を知ると、定番のゆったりとした表情にも納得できます。ただし、見た目が丸く柔らかそうだからといって、誰にでも同じ履き心地になるわけではありません。足の形と木型の相性を確かめることは、クラークスを選ぶときも大切です。

現在はカジュアルシューズだけでなく、ビジネスシューズやスニーカーなども展開しています。今回紹介するワラビー、デザートブーツ、デザートトレックは、ブランドを代表するClarks Originalsの定番。クラークス全体のラインアップと、オリジナルズの代表作を分けて見ると整理しやすくなります。

歴史。デザートブーツから、日常の定番へ

クラークスを知るうえで欠かせないのが、1950年に発売されたデザートブーツです。手がけたのはネイサン・クラーク。公式の歴史では、従軍中に出会った、カイロのバザールで作られた靴が着想の原点として紹介されています。装飾を抑えたアッパーとクレープソールの組み合わせが、長く受け継がれてきました。

日本公式の年表では、デザートブーツの日本登場が1964年、ワラビーの日本登場が1971年。その後、1972年にデザートトレックが加わります。現在の服装にも合わせられるモデルが、半世紀以上前から存在しているのは興味深いところです。

なお、ワラビーの世界での発売年には、公式資料内でも1966年と1968年という記載の違いがあります。本記事では1960年代に登場したモデルとして扱い、1971年の日本での販売開始と区別します。ブランド創業年と個々のモデルの誕生年も、混同せずに見ておきましょう。

2025年の創業200周年を記念した公式特集では、英国のモッズ、ジャマイカのレゲエやダンスホール、ニューヨークのヒップホップとの関わりが紹介されています。靴の誕生年だけでなく、各地の音楽や服装の中でどう履かれてきたのかも、クラークスの歴史を知る手掛かりです。

特徴は、スエードの質感とクレープソールの輪郭

定番を比べるときは、まずアッパーとソールを分けて見てみましょう。スエードは毛足が光をやわらかく受けるため、黒でもつやのある革とは違う表情になります。ましゅの視点では、ニットやコーデュロイなど、表面に質感のある服と合わせるときに気になる素材です。

今回選んだ3モデルは、いずれもスエードのアッパーを採用。定番の特徴であるクレープソールも見どころです。デザートブーツの公式説明では、天然ゴムを用いた柔軟なソールとして案内されています。厚みや縁の見え方はモデルによって違い、足元の印象を左右します。

一方、クラークスのすべての靴が同じ素材やソールというわけではありません。たとえばEVOシリーズには別のソールや中敷きを採用したモデルもあります。同じような名前でも、商品名の末尾と仕様欄まで確認したいところです。

また、英国ブランドであることと、英国製であることは別です。今回のデザートブーツの公式表示はベトナム製、デザートトレックはポルトガル製。特定の革メーカーの素材についても、シリーズ全体に当てはめず、検討する品番ごとに確認しましょう。

最初に見ておきたい、代表的な3モデル

まずは3モデルの輪郭を写真で見比べてみましょう。以下は2014年に公開されたアーカイブ写真です。色や細部は、続いて紹介する現行品番とは異なります。

クラークスのワラビー、Cola Suede。甲を囲むモカシンの縫い目と低い履き口が見える横向きのアーカイブ写真。
ワラビー/Cola Suede。2014年公開のアーカイブ写真で、本文のブラックスエード品番とは異なります。写真:C & J Clark archive/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)。画像改変なし。
クラークスのデザートブーツ、Sand Suede。くるぶしを覆う丈とシンプルな甲の形が見える横向きのアーカイブ写真。
デザートブーツ/Sand Suede。2014年公開のアーカイブ写真で、本文の現行品番そのものを示す画像ではありません。写真:C & J Clark archive/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)。画像改変なし。
クラークスのデザートトレック、Brown Suede。丸みのあるつま先と低い履き口が見える横向きのアーカイブ写真。
デザートトレック/Brown Suede。2014年公開のアーカイブ写真で、本文のサンドスエード品番とは異なります。写真:C & J Clark archive/Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)。画像改変なし。

1. Wallabee|モカシンの丸みを楽しむワラビー

ワラビーのブラックスエード、品番26155519は、モカシン構造とクレープソールを組み合わせたローカットモデルです。公式掲載価格は税込26,400円。靴幅は2E、アッパー素材はスエードと案内されています。

甲を囲むステッチと、四角さを残した丸いトウが特徴。靴単体で見たときの素朴さと、パンツの裾からのぞく存在感の両方がある形です。公式では、くるぶしより下のワラビーと、くるぶしより上のワラビーブーツを分けて説明しています。最初に探すときは、この丈の違いも見ておくと迷いにくくなります。

ワラビーという名前は、小型の有袋類に由来します。公式の商品紹介では、子どもをお腹の袋で包む動物の姿に、この靴の形を重ねています。丸みのある甲と、足を包むモカシン構造が名前にも表れているわけです。実際のフィットは、試着で確かめましょう。

2. Desert Boot|すっきりした形のデザートブーツ

デザートブーツのサンドスエード、品番26155527は、税込25,300円。スエードのアッパーに天然ゴムのクレープソールを合わせた、クラークスの歴史を知る入口になる一足です。公式の靴幅表記は2Eです。

ワラビーと比べると、甲の周囲を囲うモカシンのラインがなく、ブーツの輪郭がすっきり見えます。掲載寸法はUK8で筒丈11cm、ヒール寸2.5cm。ただし、これは指定サイズでの計測値なので、全サイズ共通の寸法とは考えないようにしてください。

サンドスエードは、濃紺のデニムに合わせれば明暗の差が出て、ベージュのチノなら近い色同士でつながります。まずはこの二通りを比べると、色合わせを考えやすくなるでしょう。裾を折って筒を見せるか、折らずにかぶせるかでも、同じ靴の見え方が変わります。

3. Desert Trek|中央の縫い目が印象的なデザートトレック

デザートトレックのサンドスエード、品番26178478は、税込25,300円。甲の中央を走るセンターシームと、かかとのトレックマンの刻印が特徴です。スエードのアッパー、天然ラバーのクレープソール、靴幅2Eという仕様が掲載されています。

公式のモデル特集では、1972年の登場と広めの木型について説明しています。ワラビーと同じ低い靴でも、甲の線が横を囲むのか、中央を通るのかで表情は大きく変わります。

ましゅの視点では、無地のシャツやニットに、靴で少しだけ個性を足したいときに検討したい形です。中央の縫い目が見えるくらいのパンツ丈なら、デザインの特徴も伝わりやすそう。まずは手持ちのボトムに合わせて、ワラビーの丸みとどちらがしっくりくるか比べるのがおすすめです。

公式動画で見る、200年のブランドの背景

クラークスの日本公式200周年ページには、公式チャンネルの映像「Clarks 200. Somerset to the World.」が掲載されています。ブランドを知る補助として、靴だけでなく、その背景にも目を向けたい方に。

Clarks公式動画「Clarks 200. Somerset to the World.」。創業200周年のブランド映像です。本文の3モデルのサイズ感や、現在の在庫を示す動画ではありません。

サイズ選びは、UK表記とモデルごとのフィットを確認

公式の商品ページでは、メンズは一般的なスニーカーより0.5〜1cm小さめを目安として案内しています。ただし、これはすべての人に当てはまる換算ではありません。公式FAQも、デザインや木型によって同じサイズ表記でもフィットが異なると説明しています。

箱や靴本体の表記はUKサイズです。また「CN」は中国サイズで、センチメートルではありません。数字だけを見て選ばず、商品ページのサイズ換算表と照らし合わせましょう。

試着では、普段合わせる厚さの靴下を使い、つま先の余裕、甲の圧迫、かかとの収まりを確認したいところです。靴ひもを結んで歩き、左右どちらかに強い当たりがないかも見ておくと安心。革がなじむことを期待して、最初から痛いサイズを選ぶのは避けたいと思います。

手入れは、スエードに合う道具から

公式シューケアガイドでは、汚れを落とす、清潔に保つ、雨や汚れから守るという流れを紹介しています。スエード用ブラシやイレーサー、専用クリーナー、防水・防汚スプレーなどを、素材と用途に応じて選ぶ考え方です。

特に注意したいのは、汚れを落とそうと強くこすりすぎないこと。公式も革を傷める可能性を案内しています。クリーナーやスプレーは目立たない箇所で試し、製品の使用方法を守りましょう。防水スプレーを使えば、通常のモデルが完全防水になるわけではありません。

ましゅの視点では、淡いスエードの変化を楽しめるか、きれいな状態を保つ手間も含めて選びたいところです。見た目の好みと日々の扱いやすさの両方が合う一足なら、出番も増やしやすくなりそうです。

Clarksはどこで買える?

素材や品番を調べる入口は、日本公式オンラインストアです。試着したい場合は公式店舗一覧から近くの店舗を探せます。店舗ごとに取扱商品は異なるため、見たい品番とサイズが決まっている場合は、来店前に確認しておきましょう。

公式FAQでは、出荷後14日以内で、未使用かつ納品書・付属品などがそろう場合に、無料返品・交換の案内があります。同一品番のサイズ交換と、異なるモデルへの変更では手続きが異なります。購入時には最新の条件を確認し、届いた靴はまず室内で試着してください。

まとめ。素材と輪郭から、自分の定番を選ぶ

クラークスは、1825年から続く英国のシューズブランドです。ワラビーのモカシン、デザートブーツの簡潔な形、デザートトレックのセンターシーム。同じスエードとクレープソールでも、3モデルにはそれぞれ違う表情があります。

ワラビーとデザートトレックで迷うなら、甲を上から見比べると、縫い目の位置による違いがはっきりします。デザートブーツは横から見て、パンツの裾と筒の高さを合わせて考えると選びやすくなります。できれば同じパンツで履き比べ、足元に欲しい形を絞ってみてください。

情報確認日:2026年11月5日。価格は確認時の公式掲載額で、購入時の価格・在庫を保証しません。本記事は公式情報に基づくブランド紹介で、筆者による所有・着用レビューではありません。

あわせて読みたい

タイトルとURLをコピーしました