今回はちょっと異色のブランドを紹介。
その名も──Nashe(ナシェ)。
旧ソ連時代に育ったデザイナー2人によって設立された、思想とクラフトが交錯するモードブランドです。
ましゅと一緒に、その静かに熱い魅力に触れてみましょう
Nasheってどんなブランド?
**Nashe(ナシェ)は、旧ソビエト連邦出身のTimur Katkov(ティムール・カトコフ)**と
**Olya Chelyapova(オリャ・チェリャポヴァ)**によって設立されたブランド。
ブランド名の「Nashe」は、ロシア語で「私たちのもの」という意味を持ちます。
その名の通り、彼らは服を通して、**“個と集団”“ジェンダーと政治”“過去と今”**を問いかける。


:「なんかこのブランド、“語らず語る”感じがすごい。服って本当に言葉になるんだね…
ブランドの背景と思想
TimurとOlyaは、旧ソ連時代に形成された文化と価値観の中で育ちました。
冷戦下の張り詰めた空気、自己表現が制限された社会、
それらが彼らの**“自由に服をつくる理由”**に直結しています。
Nasheは、政治やアイデンティティを直接語ることを避けながらも、強くそれらを内包した服作りをしている。
表面上はクラシックでさえある服が、
どこかヒリつくような空気をまとっているのは、そのせいかもしれません。

:ましゅ、こういう服見ると“なんか知らない国のこと”まで感じるんよ。
デザインの特徴と世界観
Nasheの服には、“手仕事”の温度と、“社会と個”を巡る視点が共存しています。
- クロシェ編み(手編み)で仕上げたジャケットやトップス
- キルティング加工されたストールやスカーフ
- 重厚なレザーやウールを用いたジャケット&コート
また、色使いやシルエットにもどこか退廃的な美しさがあって、
それが“ソ連的”とも言える無機質な世界観を思わせる。


:その透け感……どこまでいくの?
おすすめアイテム3選(+ましゅの感想)
① Hand-Quilted Padded Scarf(FW23)
- キルティングとパッド入りのストール
- アートピースのような形状で、首元の主役に
- シーズン:2023年秋冬
- 価格:¥40,000前後


:これ巻くと、急に“詩人”になるんだけど。どういうこと?
Crochet Crop Jacket(SS23)
- すべて手編みで仕上げられたショートジャケット
- フィット感と温もりが絶妙なバランス
- シーズン:2023年春夏
- 価格:¥55,000〜


:この毛糸の感じ、ましゅの冬ベッドにも似てるけど…断然おしゃれすぎる。
③ Leather Single Jacket “Our”(FW22)
- 柔らかいシープレザー使用/クラシックなライダース型
- 内側のタグには「This is ours(これは私たちのもの)」の文字
- シーズン:2022年秋冬
- 価格:¥110,000〜

スタイリング例|Nasheをどう着こなす?
✔ 無機質+ぬくもりのミックス
- クロシェジャケット+ブラックスラックス
- 足元に重めのレザーシューズ
- バッグや小物はあえて“現代的”なミニマルデザインで引き算
✔ 静かな存在感を放つモノトーンコーデ
- ホワイトのパッドスカーフを軸にしたオールブラックコーデ
- 黒シャツ+黒デニム+白スカーフでコントラスト演出
- メイク・ヘアも無機質寄りにすると映える
購入方法と価格帯
アイテム | 価格帯(目安) |
---|---|
トップス(クロシェ等) | ¥40,000〜¥60,000 |
ジャケット/レザー類 | ¥90,000〜¥130,000 |
スカーフ・ストール系 | ¥30,000〜¥50,000 |
✔ 購入できるショップ
- UNEEK BASEMNT(楽天)
- PRESSING
- 国内ではセレクトショップ中心、SSENSEなど海外展開はまだ限定的

:この服買う時って、服以上のものを“迎え入れる”感じするね…
まとめ|Nasheはこんな人に刺さる
- ファッションに思想や背景を求める人
- 手仕事やクラフトに価値を感じる人
- 他にはない“空気”を服でまといたい人
Nasheの服は、明確な答えを持たない。
でも、その曖昧さの中に何かが強く存在している。
着ることで、自分の内側に問いかけるような──
そんな稀有なブランドです。

:Nasheは、“センスのある生き方”にそっと寄り添ってくれる服やと思う
最後まで読んでくれてありがとう!
今回は、旧ソ連文化と手仕事が共鳴するブランドNasheをご紹介しました。
次回もましゅと一緒に、“ただのおしゃれ”じゃない、心に残るブランドを紹介していきます
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