【Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)とは】ブランド紹介、歴史、特徴、購入先

VIVIENNE WESTWOODの文字を白地に大きく中央配置したブランド紹介の表紙 インポート

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Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)は、英国のパンクと深く結びつきながら、歴史衣装、テーラリング、コルセットを現代の服へと組み替えてきたブランドです。出発点は1971年、ヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンがロンドンに開いたショップ「Let It Rock」。1981年には初のキャットウォーク・コレクションを発表しました。出典:ブランド公式の歴史。

オーブのネックレスを入口に知った人にも、ぜひ服を見てほしいブランドです。ゆったりした柄のドレスと、長いスカートに大きな黒い襟を合わせた姿。どちらも古い時代の衣服を思わせますが、そのままの復元ではなく、色、量感、丈のバランスで別の表情をつくっています。

白いマネキンに展示された、幾何学模様とゆったりした袖、腰のサッシュを備えたパイレーツのドレス。
ヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンによる《Pirates》のドレスとサッシュ、1981–82年秋冬。RISD Museum所蔵、2009年撮影。写真:Erik Gould/RISD Museum。 写真出典/CC0 1.0。 WebP形式へ変換。追加のトリミングなし。
花や動物の模様を配した白いロングドレスと、大きく立ち上がる黒い襟の展示。
エリザベス1世に着想を得たイヴニングドレス(写真出典の表記:1997年)。Kunstmuseum Den Haag、2023年撮影。写真:Mx Lucy。 写真出典/CC BY-SA 4.0。 表示用に縮小し、WebP形式へ変換。追加のトリミングなし。

柄のドレスはマクラーレンとの共同制作《Pirates》、長いドレスはエリザベス1世に着想を得た作品として紹介されています。写真から追えるのは、柔らかく余る布と、輪郭を大きく見せる構造の対比です。本記事では、この「歴史と形を組み替える服」という見方から、代表作、ラインの違い、今の服やアクセサリーの選び方へつなげます。

ヴィヴィアンを知るなら、パンクと伝統を一緒に見る

1970年代、ウエストウッドとマクラーレンは、同じキングス・ロードの店舗を改装・改名しながら服を発表しました。Seditionariesの衣服や、マクラーレンが関わったSex Pistolsとのつながりは、パンクの装いを知るうえで重要です。ただし、パンクを一人で発明したという説明では、共同制作や音楽、街の人々との関係が抜けてしまいます。出典:V&Aのブランド史。

一方で、その後の代表作には、宮廷衣装を思わせるコルセット、英国的なツイード、タータン、絵画を取り込んだドレスが登場します。伝統を捨てるだけでなく、その形を切り直したり、大きさや組み合わせを変えたりして、新しい違和感を生む。ここに、単に「反抗的」「派手」という言葉だけでは伝わりにくい魅力があります。

  • 丈の関係を見る:短いジャケットと広がるスカート、長いドレスと高い襟など、上下や首元の比率に注目する。
  • 身体と布の距離を見る:腰を絞る部分と、袖や裾を余らせる部分がどう共存するかを追う。
  • 記号と構造を分けて見る:オーブやタータンだけでなく、ボタンの位置、斜めの切り替え、背面まで確認する。

この三点は、掲載作品を読むための当記事の手がかりです。ロゴのあるなしだけで選ぶより、どの形に惹かれるかを言葉にしやすくなります。

歴史と現在:1971年のショップから、アンドレアスへ

  • 1971年:ウエストウッドとマクラーレンがロンドンでLet It Rockを開く。
  • 1981年秋冬:《Pirate》で初のキャットウォーク・コレクションを発表。1971年のショップ開業とは別の節目。
  • 1985年春夏:《Mini-Crini》。短い釣鐘型のスカートなど、身体の比率を変える服を提示。
  • 1986年:公式年表ではオーブのロゴを初使用。個々のジュエリーシリーズの発売年とは別。
  • 1987–88年秋冬:《Harris Tweed》。英国的な装いとコルセットを展開。
  • 1990–91年秋冬:《Portrait》。絵画を前面にプリントしたコルセットが登場。
  • 1993–94年秋冬:《Anglomania》。タータンや極端な厚底靴でも知られる。
  • 2016年秋冬:Gold Labelの後を継ぐAndreas Kronthaler for Vivienne Westwoodが始まる。
  • 2022年12月29日:ヴィヴィアン・ウエストウッドが逝去。ブランドの活動は継続。

年表はブランド公式、V&A、NGVのPortraitコルセット資料、NGVの人物紹介を参照しています。

現在のクリエイティブの中心にいるのは、長年協働してきたアンドレアス・クロンターラーです。ブランドは2025年の公式記事で彼をクリエイティブディレクターと紹介。2026年11月4日の確認時点では、Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood 2027年春夏のショーページも公開されています。逝去後に初めて加わったデザイナーではなく、それ以前からの協働と2016年の移行を踏まえて見ると、現在の体制が理解しやすくなります。

名作から見る、服の変え方

Pirate|1981–82年秋冬:歴史衣装をゆったり着る

冒頭の柄のドレスは、RISD Museumが所蔵する《Pirates》のドレスとサッシュです。館は1981–82年秋冬、ウエストウッドとマクラーレンの共同制作、手刷りの綿素材と記録しています。大きな袖や開いた首元、腰に巻かれた布から、身体に沿わせすぎない形を読み取れます。出典:RISD Museumの作品記録。

このコレクションは、歴史衣装のカットを取り込んだ最初のショーとして重要です。細身で整った服を前提にするのではなく、布が余り、身体の上でずれることも見どころになる。現在の服を探す場合も、「海賊風」という飾りの印象だけでなく、袖と身幅、ウエストをどう留めるかを見ると発想を追いやすくなります。

Mini-Crini|1985年春夏:大きなスカートを短くする

赤い短丈ジャケットと裾の広がる短いスカート、同色の帽子を着けた展示マネキン。
《Mini-Crini》のスーツ。写真出典による制作年代は1985–87年。NRW-Forum Düsseldorf、2006年撮影。写真:Woehning。元写真からの既存の切り抜き版を使用。 写真出典/CC BY-SA 3.0。 WebP形式へ変換。追加のトリミングなし。

Mini-Criniは、歴史的なクリノリンのふくらみと短いスカートを組み合わせた代表的な発想です。初登場のシーズンは、ブランド公式とV&Aに従い1985年春夏としています。ただし、掲載写真のスーツは写真出典で1985–87年とされる個体で、初回シーズンそのものと断定していません。

写真では短いジャケットの下に、裾が外へ広がるスカートが続きます。長大な歴史衣装のボリュームを、そのまま残すのではなく短い丈へ凝縮する。服を小さくしただけではない、上半身と脚の見え方の変化に注目したい作品です。出典:V&Aの解説。

Harris TweedとPortrait:コルセットを表へ出す

コルセットの形を外から見える衣服へ取り込んだことも、ブランドを理解する鍵です。NGVの作品解説では、1987年《Harris Tweed》のキャットウォークにおけるコルセットを紹介しています。下着の歴史を参照しつつ、伸縮素材やファスナーを取り入れた点が、昔の形の単純な再現とは異なります。

その後、1990–91年秋冬《Portrait》では、フランソワ・ブーシェの絵を前面にプリントしたコルセットが登場しました。形の歴史と絵画の歴史を、身体の上で重ねる一着です。出典:NGVのPortrait作品記録。

エリザベス1世に着想を得たドレス:高い襟と長い輪郭

冒頭の長いドレスは、写真出典では1997年、エリザベス1世に着想を得た作品とされています。ブランド公式も、1997–98年秋冬《Five Centuries Ago》で英国ルネサンスの宮廷衣装を参照したと説明しています。掲載個体の収蔵番号との照合まではできていないため、写真の制作年は出典の表記として示しています。出典:ブランド公式のブライダル史。

見どころは、花や生き物の模様だけではありません。頭の後ろまで立ち上がる黒い襟、絞られた胴、腰から大きく広がる長いスカートが、一つの輪郭をつくっています。黒い服や長いシルエットが好きなら、柄の好みとは別に、この縦の長さと横の広がりの関係から見るのも面白いと思います。

靴の名作:Rocking HorseとSuper Elevated Gillieは別

展示ケース内の青紫色の厚底靴。高いヒールとリボンで編み上げる甲の形が見える。
ヴィヴィアン・ウエストウッドの厚底靴。Commonsではナオミ・キャンベルの転倒で知られる靴として紹介。シェフィールドの展示、2008年撮影。写真:Daniel Milner。 写真出典/CC BY 2.0。 表示用に縮小し、WebP形式へ変換。追加のトリミングなし。

写真のような極端な厚底も、ヴィヴィアンを象徴する表現です。1993–94年秋冬《Anglomania》でナオミ・キャンベルが履き、転倒したことで知られるのはSuper Elevated Gillie。一方、前方へ転がるような曲線を持つRocking Horseのソールは、V&Aでは1985年春夏《Mini-Crini》で初めて登場したとされています。出典:V&Aの靴の解説。

両者は同じモデルではありません。厚底という共通点だけで、木製ソールの形、ヒールのつくり、履き口を一括りにしないことが大切です。展示写真の個体については写真出典の説明に基づいており、V&A所蔵ペアの寸法をそのまま当てはめてはいません。

製作や保存の細部を見たい場合は、V&Aによるプラットフォームシューズの開梱解説が参考資料になります。美術館の解説映像と、販売中の靴の仕様は分けて確認しましょう。

ラインの違い:Gold Label、AKVW、日本のRED LABELとMAN

名称が多いブランドなので、古い記事のライン一覧を現在の販売状況へそのまま当てはめないことが大切です。まずは次のように整理すると、検索結果やタグを読みやすくなります。

  • Vivienne Westwood:現在も使われるブランド名。公式では同名のルックブックと、AKVWのランウェイが分かれて掲載されている。
  • Andreas Kronthaler for Vivienne Westwood(AKVW):2016年秋冬から始まったコレクション名。Gold Labelとしての最後のショーは2016年春夏。
  • RED LABEL/MAN/RED+MAN:現在の日本向け公式サイトでも確認できる名称。過去のグローバルライン再編を理由に、すべて廃止されたと判断しない。
  • Anglomania:1993年のコレクション名としても、後年のライン名としても見かける。古着の商品名にあるだけで、1993年のランウェイ作品と判断しない。

参照先:ブランド公式の年表、日本語公式コレクション一覧、日本向けMAN売場、日本向けRED+MAN売場。日本語公式には2026/27年秋冬のRED LABELとMANのルックブックもあります。

同じサイズ表記でも、ライン、年代、服の設計によって着用感は変わります。特に腰を絞ったジャケットやコルセット型のトップスでは、タグの数字だけでなく、身幅、ウエスト、着丈、留め方を確認してください。

今の服と小物を選ぶなら

ジャケットは、襟とボタン位置から見る

公式掲載のDrunken Tailored Jacket(ネイビー、コード8053195592067)は、丸みのある襟がハート型の首元をつくり、ウエストから腰へ裾が広がるジャケットです。ボタンの留め位置は非対称。本体はヴァージンウール100%と記載されています。

こうした服では、前を留めた状態と開けた状態の両方を見たいところです。胸元の開き、腰の締まり、裾の広がりが、手持ちのパンツやスカートとどうつながるかを考えます。服の意図的な非対称と、サイズが合わず引っ張られたしわは同じではありません。比較の準備にはジャケットの採寸ガイドが役立ちます。

オーブは、平面的なBas Reliefと立体型を比べる

オーブのロゴについて、公式は1986年に初めて使用したと記録しています。

比較例のMini Bas Relief Pendant Necklace(63020086-02P116)は、平面的なオーブにクリスタルを配したタイプ。公式ではチェーン全長49.5cm、重量8.55gとされています。対してNew Small Orb Pendant Necklace(63020096-02P019)は、中央にガラスの球がある立体型。チェーン79cm、重量46.25g、オーブ高さ4.3cm・幅3.2cmです。

どちらも名前に小ささを表す語がありますが、厚み、長さ、重さは異なります。写真の印象だけでなく、胸元のどの高さへ来るか、服に重ねたときにどれだけ立体感が出るかを確認すると選びやすくなります。数値は、ここで比較した品番の仕様です。

色名と素材名も分けて見ましょう。上の二点は銀色ですが、公式の主素材表記は真鍮です。「PLATINUM」という色名だけで、プラチナ製やシルバー925製と判断してはいけません。公式は水や研磨材との接触を避け、香水や化粧品を使った後に身につけるよう案内しています。石の欠損、表面の摩耗、留め具の状態も購入前に確認したい部分です。

Rocking Horse Ballerinaは、ソールの形まで確認する

公式のRocking Horse Ballerina Shoe(72010007-41671-AM-BLACK-)は、革のアッパーと木製プラットフォームを組み合わせ、台の高さを7.5cmと記載しています。丸い前部と切り込みのあるソール、足首を留めるストラップが特徴です。

同名モデルでも仕様や説明の更新があるため、古い記事のサイズ換算だけで決めず、販売中の品番と試着・返品条件を確認しましょう。特に古着では、木部の欠け、アッパーとソールの接合、ストラップの傷み、左右の減り方を見たいところです。ソールの高さから、歩きやすさや安定性までは判断できません。

古着を選ぶ前のチェックリスト

  • タグと年代:ブランド名、ライン、品質表示、品番を見る。Gold LabelやAnglomaniaという名称だけで制作年を決めない。
  • 構造と実寸:斜めの留め方、腰の絞り、裾の分量を確認する。ハンガーに掛けた写真だけでなく、前後や留めた状態も見る。
  • 付属と補修:サッシュ、ベルト、ボタン、ストラップの欠品や補修歴がないか確認する。欠品すると形が成立しにくい服もある。
  • 小物の素材:金銀色と地金を区別する。箱や袋が付いていることだけで真正性を判断しない。
  • 販売条件:実物の状態説明、追加写真の可否、返品条件を購入前に読む。出品者の年代・コレクション名の根拠が不明なら確認する。

長い布の落ち方や黒い服から比較したい人は、ANN DEMEULEMEESTERの紹介もあわせてどうぞ。ヴィヴィアンでは、裾や襟の大きさ、身体を絞る部分と布を余らせる部分の組み合わせを見ると、好みを具体的にしやすくなります。基本の整理には服のシルエットの見方も参考になります。

楽天市場の掲載例:LONDON ORB(広告)

こちらはLONDON ORB(63020278 02P102 SM)の販売例です。本文で比べたMini Bas ReliefやNew Small Orbとは別モデル。販売店は真鍮に白いキュービックジルコニアを組み合わせ、チェーンを40〜44cmと案内しています。小ぶりなオーブを首元に置きたいなら、服の襟ぐりとチェーンの長さを合わせて見比べてください。


新品の並行輸入品として掲載されています。PLATINUMは販売店の色表記で、プラチナ製という意味ではありません。画像のクーポンは適用条件や期間があるため、価格・在庫とともに購入先の最新案内を確認してください。

まとめ:ロゴだけでなく、昔の服をどう変えたかを見る

ヴィヴィアン・ウエストウッドは、パンク、歴史衣装、英国的なテーラリングを一つの方向へ固定せず、組み替えてきたブランドです。Pirateの布の余り、Mini-Criniの短いふくらみ、コルセットの輪郭、極端な靴。それぞれを見比べると、オーブの先にある服の面白さが見えてきます。購入時には、その興味をライン、品番、実寸、素材、状態へつなげて考えてみてください。

資料・公式情報の確認日:2026年11月4日。作品の見え方に関する説明には、掲載写真をもとにした当記事の解釈を含みます。筆者による購入・着用レビューではありません。製品の価格・在庫・仕様は変わるため、購入時に最新情報をご確認ください。写真の制作年代と撮影年、出典・ライセンスは各キャプションに記載しています。

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