【NEON SIGN(ネオンサイン)とは】ブランド紹介、歴史、経歴、購入先|曖昧さをデザインする、日本発のリアリズム

ドメスティック

こんにちは!三風です。

本日は、日本発のブランド「NEON SIGN(ネオンサイン)」をご紹介します。
スタイルとしては一見シンプルながら、どこか不可解で曖昧なニュアンスを持つ。そんな“ズレ”や“違和感”をファッションに昇華させるブランドです。

NEON SIGN(ネオンサイン)とは|曖昧なリアルをデザインする日本ブランド

NEON SIGNは、東京を拠点に活動するドメスティックブランドで、2009年にスタート。
「日常と非日常のあいだ」「記憶と現実のズレ」など、曖昧で解釈が揺れる感覚を、洋服という形で視覚化しているのが特徴です。

ストリートやモードといった固定された文脈では語りきれず、着る人自身の感性を通して成立する――そんな自由度の高いコレクションが、多くの感度高めな層から支持されています。

デザイナー紹介|小野原誠が築く“曖昧な美学”

ブランドを手がけるのは、小野原誠氏。
彼は文化服装学院を卒業後、数年間のブランド経験を経てNEON SIGNを立ち上げました。

ファッションに対してのアプローチは、明確なコンセプトやスタイルの押しつけではなく、観察・違和感・余白
だからこそ、NEON SIGNの洋服には「語りすぎない美しさ」が漂っています。


ブランドの特徴|無機質、けれど温かい。静と動のはざまで

NEON SIGNのアイテムは、ベーシックな中に“ズレ”を仕込んだようなシルエットバランスが魅力です。

たとえばスラックスの腰回りに大胆なタックを入れてボリュームを持たせたり、ジャケットの袖を長く設定してわずかな違和感を演出したり――構造はシンプルでも、“着たときにだけわかる違和感”を仕込んでいます。

また、使用する素材もどこか「無機質で人工的」。だけど着心地はどこまでも“日常的”。
このアンビバレントな感覚が、NEON SIGNらしさなのです。

注目の代表作・アイテム群

ワイドデニムパンツ

NEON SIGNが展開するこちらのワイドデニムは、ブランドの美学を最も象徴するアイテムのひとつ。
一見シンプルながら、腰回りに大きく入れられたタックと、テーパード感の少ないストレート寄りの太さが特徴です。

ポイントは「腰のゆとり × 裾の重み」。
裾幅が広く、落ち感のあるシルエットを生むため、足元に独特の“たまり”が生まれます。これがNEON SIGNらしい“構築と脱構築”の狭間を表現しており、他ブランドのワイドパンツとは一線を画しています。

生地は厚すぎず、ヴィンテージウォッシュが施されたコットン100%。
経年変化も楽しめる仕様となっており、長く愛用するほど“自分だけの一本”になっていくでしょう。

着こなしのポイント:

足元は革靴で少しクラシックに締めても、スニーカーでストリートに寄せても◎。

シャツやカットソーはタックインして、腰回りのタックを見せるのが正解。

ジャスト丈のブルゾンや、YOKEやURUなどのドメスティック系とも好相性。


ましゅ

この太さ、ずるいわ。きれいなゆるさって感じやな〜。

カットワークジャカードジップアップブルゾン

ネオンサインらしさが光るこちらのジップブルゾンは、単なるジャカードではなく「カットワーク(切り込み)」を多用した立体的な加工が最大の特徴。
不規則に波打つラインは、有機的な動きを感じさせながらも、アートピースのように構築的。

ベースには光沢を抑えた上品なファブリックを採用し、裾・袖のリブ部分には程よいテンションを効かせたコットンを配置。
シルエットはボックス型で、ワイドパンツやスラックスとの相性が良く、**”モードと日常の中間”**を意識したスタイリングに最適です。

デザインディテール:

  • 前面全面に施された切り込みは全て意図的に裂かれており、1点1点異なる表情に。
  • 光の当たり方で陰影が生まれ、シンプルながら非常に奥行きのある見た目に。
  • 背面はややシンプルな設計になっており、前面とのコントラストが効いています。

着こなし例:

  • インナーに白系のモックネックやタートルを挟むと柄の立体感が強調されて◎。
  • ボトムスにはカーゴパンツやレザー素材など異素材MIXがおすすめ。
  • 足元は革靴でもスニーカーでも成立する汎用性の高さが魅力です。


ましゅ

ギザギザなのに上品やな〜。なんか“着るアート”って感じ!

Vネックラインリブニット(ブラック×ブルー)

ネオンサインらしい色使いと、ゆったりとしたシルエットが特徴のVネックニット。ブラックベースに映えるブルーとホワイトのラインが、ストリートにもモードにも振れる絶妙なバランスです。襟元は深めのVで、シャツと合わせても素肌で抜け感を出しても◎。ニット特有の重たさを抑えた軽やかな印象もあり、長い季節に渡って活躍してくれます。

  • ブランド:NEONSIGN(ネオンサイン)
  • アイテム:Vネックラインリブニット
  • 特徴:ライン配色、深Vネック、ルーズシルエット
  • 想定価格:¥26,000〜¥30,000前後(国内参考)

ましゅ

襟のラインがきれいで、シャツの上に重ねたら絶対かわいいと思うの〜!ほどよいゆるさも最高だワン。

NEON SIGNの価格帯と購入先

価格帯は以下の通りです:

  • Tシャツ:¥9,000〜13,000前後
  • スラックス:¥25,000〜35,000
  • アウター:¥40,000〜60,000前後

購入先は、COVERCHORD・JOURNAL STANDARD・Graphpaper・STUDIOUSなどの国内正規店のほか、一部SSENSEでの海外展開も確認されています。

こんな人におすすめ|モード×日常を求める“ひねり派”へ

NEON SIGNは「わかりやすいブランドロゴや主張」を求める人には向きません。
けれど、“服そのもののバランスで魅せたい人”や、“感覚で選びたい人”には、これ以上ないブランドです。

YOKEやstein、URUなどとミックスしたスタイリングとの相性も抜群。
「ニュートラルな中に知性を感じる」洋服が好きな方は、ぜひ一度袖を通してみてください。

まとめ|曖昧だからこそ、自由になれる服

NEON SIGNの服には、「定義できないけれど、美しい」と感じさせる何かがあります。
それは、デザイナー自身がファッションの解釈を観る側に委ねているからなのかもしれません。

シンプルだけど一癖ある。ベーシックだけど記憶に残る。
そんなNEON SIGNは、日常と非日常のあいだで“自分らしく服を楽しむ”人たちにとって、静かな名作となるでしょう。

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