こんにちは!三風です。

なぜ今、HERMÈSのジュエリーなのか?
エルメスのブレスレットやバングルは、単なるアクセサリーの枠を超え、
“資産価値”と“美意識”の両立が叶うアイテムとして年々注目度が増しています。
中でも、価格の上昇傾向が続いている現在、実は「今」が最も安く買えるタイミングかもしれません。
現行品はもちろん、ヴィンテージ市場でも高騰が続いており、特に人気のモデルはすでに入手困難なものも多数。
「気になっていたけれど、いつの間にか手が届かなくなっていた…」という声もよく聞かれます。
資産価値だけじゃない。装飾品としての魅力も
HERMÈSのジュエリーは、フランスの伝統と職人技に裏打ちされた卓越した素材選びと構築美が特徴です。
それぞれのアイテムにはストーリーや意味が込められており、ファッションとしての完成度はもちろん、
**“身に着けるアート”**としても成立する完成度を誇ります。
本記事について
この記事では、そんなHERMÈSのジュエリーの中から、特に人気のあるバングル・ブレスレットを中心に、現行モデルからヴィンテージまでを完全網羅。
- 各モデルの特徴や歴史
- 素材やサイズ展開
- 現在の価格帯(目安)
- どんな人に似合うのか、どう合わせるのが正解か
- そして、私の相棒 “ましゅ” のコメントつき🐶
など、「買う前に知っておきたい」すべての情報を丁寧に解説していきます。
それでは早速、HERMÈSのジュエリー世界へご案内します。
王道&定番ライン(高人気&象徴的デザイン)
シェーヌ・ダンクル(Chaîne d’Ancre)
特徴:
1938年に誕生した、エルメスを象徴するアンカーチェーンデザインのブレスレット。船の錨(いかり)鎖から着想を得た、力強さと優美さを兼ね備えた名作。シルバー925が主流で、GM(大ぶり)・MM(中ぶり)・PM(小ぶり)などサイズ展開も豊富。


「これぞエルメスの代名詞って感じ!持ってるだけで“通”感出るやつ〜」
クレッシェンド(Crescendo)

特徴:
その名の通り「だんだん強く・大きくなる」という音楽記号からインスピレーションを受けたデザイン。プレートの幅が徐々に広がる構築的なフォルムが特徴で、静かに主張するモダンさが光る一本。ジェンダーレスで使いやすく、他のブレスレットと重ねても美しく映える。
価格目安:
- 新品:¥200,000〜¥300,000前後(主にシルバー)
- ヴィンテージ:¥1,500,000〜¥3,000,000前後(状態・年代により差あり)

「音楽から生まれたジュエリーって、なんかロマン感じるよね〜」
コリエ・ド・シアン(Collier de Chien)
特徴:
直訳すると「犬の首輪」。その名の通り、元々は大型犬用の首輪としてデザインされたことに由来するシリーズ。大きめのスタッズと丸いリングモチーフが特徴的で、エッジの効いた存在感を放つ。レザー×金具の組み合わせがメインで、パンク/ラグジュアリー/フェティッシュな香りまで纏える唯一無二の名作。
現在はバングル・チョーカー・リングなどにも展開され、ファッションピースとしても大人気。
価格目安:
- 新品(現行):¥150,000〜¥300,000(素材・仕様により変動)
- ヴィンテージ:¥180,000〜¥400,000前後(ゴールド金具モデルは50万円超も)


「ガチの“守ってくれそう”感。これ、手首に付けたら最強説あるわ。」
アレア(Alea)
特徴:
幾何学的で連続したパーツが織りなす、滑らかでありながらも構築的なデザインが特徴。ラテン語の「さいころ・偶然性」に由来する名前が示す通り、静かにリズムを刻むような造形が魅力。パズルのように組み合わされたリンクが、腕に沿って美しく動く。
上品なのにハード過ぎず、さりげなくエルメスのこだわりを伝える、通好みのモデル。
価格目安:
- 新品(販売は限定的):¥250,000〜¥400,000
- ヴィンテージ:¥2,000,000前後


「“静かに語る”ってこういうデザインのことなんやろなあ…」
ブックルセリエ(Boucle Sellier)
特徴:
“Sellier=馬具職人”を意味するエルメスのルーツを体現したモデル。バックル(留め具)をそのままデザインの主役に据えたシンプルながら完成度の高い一本で、控えめな中にもHERMÈSらしい重厚感が漂う。
レザーとメタルが織りなす構成は、馬具職人としての歴史と革新を語るアーカイブ的存在とも言える。装飾的ではないが、それがかえって粋。
価格目安:
- 新品:¥90,000〜¥150,000前後
- ヴィンテージ:¥400,000〜¥600,000(素材・バックル形状により差)


シンプルやのに、なんでこんなにかっこいいんやろ…ずるいわぁ。
トルサード(Torsade)
特徴:
“Torsade”はフランス語で「ねじれ・より糸」を意味する言葉。名前の通り、ツイスト状にデザインされた金属のラインが連なった造形が特徴的。クラシカルな雰囲気と彫刻的な緻密さを兼ね備えた、静かに光る名脇役的な存在。
シンプルな装いの中に、そっと奥行きを与えてくれるような一本で、**控えめな人こそ選びたくなる“知性系エルメス”**とも言える。
価格目安:
- 新品:流通は極めて稀少(ほぼ市場に出回らず)
- ヴィンテージ:¥600,000〜¥800,000前後(素材・コンディションで差)


「ねじれてるのに、ぜんぜん歪んで見えんのすごい。むしろ…綺麗!」
パラード(Parade)
特徴:
“Parade(パラード)”は、フランス語で「行進」や「パレード」を意味する名を冠した、躍動感と構築美が融合したモデル。コマひとつひとつがやや傾斜をもって接続され、まるで連なって歩くような流れのあるリズム感を感じさせる。
そのデザインには、“人生の祝祭”や“歩み”というテーマが込められているとも言われており、フォルムの美しさだけでなく意味の深さにも惹かれる人が多い。ミニマルなスタイリングにこれを一点添えるだけで、ストーリー性のある手元が完成する。
価格目安:
- 新品:国内では取り扱い極少(オーダー対応)
- ヴィンテージ:¥850,000(人気上昇中・在庫僅少)


「毎日が行進みたいなもんやけん、手元にも“リズム”ほしいよな〜」
モール・ド・クール(Mors de Cours)
特徴:
“馬のくつわ(Mors)”をモチーフにした、HERMÈSらしさ全開のアイコニックデザイン。くつわのパーツを左右で連結したような造形は、シンプルながらも馬具の機能美と力強さが漂うフォルム。
マスキュリンでありながら、プレーンな着こなしにも不思議と馴染むのは、さすがのエルメスバランス。モダンヴィンテージ的なニュアンスを求める人に人気。
価格目安:
- 新品(ほぼ流通なし)
- ヴィンテージ:¥450,000〜¥800,000(状態や素材によって変動)


「パーツの“意味”が分かると、デザインがもっとカッコよく見えるよね〜!」
アスコット(Ascot)
特徴:
その名のとおり、イギリスの格式ある競馬場「ロイヤルアスコット」から着想を得たとされるモデル。貴族的でクラシカルな気品を纏ったブレスレットで、チェーンというよりもリボンやアスコットタイの結び目を思わせる曲線的構造が特徴。
全体の印象は“優雅そのもの”。直線のないフォルムは、装着時に滑らかに手首に沿い、控えめな主張の中に深い個性が宿る。フォーマルスタイルとの相性が抜群で、ドレスアップの仕上げにぴったりな一本。
価格目安:
- 新品:ほぼ流通なし(コレクションラインに稀に登場)
- ヴィンテージ:¥800,000(状態・素材次第)


「ちょっと貴族っぽい空気、あるよな…。このブレス、マナーまで正してくれそうや〜」
ノヴァ(Nova)
特徴:
“Nova”は**ラテン語で「新星」**を意味し、その名の通り、星が爆発して新しく生まれる瞬間のようなインパクトを感じさせるモデル。エルメスの他のチェーンとは異なり、やや直線的でシャープなリンク構造が組み合わさり、硬質な輝きと洗練された近未来感を併せ持つ。
全体のフォルムは極めてシンプルながら、カットや繋ぎ方に独自の設計思想が込められており、一見プレーンでありながら、じわじわ効いてくる中毒性があるタイプのジュエリー。
ファッション性とアート性の間を絶妙に行き来する、まさに**“星の誕生”を感じさせる抽象美の極み**。
価格目安:
- 新品:通常ラインではほぼ流通なし(カスタムやオーダーが中心)
- ヴィンテージ:¥600,000(国内外ともに流通極少)


「シンプルに見せて、実はすごい…ってやつ。星の名前はダテやないな!」
アーティスティック&構築的デザイン
ヴァンドーム(Vendôme)
特徴:
パリの名門ジュエラーが軒を連ねる“ヴァンドーム広場”にちなんで名付けられたデザイン。滑らかなプレート状のフォルムと、絶妙なカーブが手元にエレガンスを添える名作。「彫刻的でアートな雰囲気」がありながらも日常に馴染む、稀有なブレスレット。
価格目安:
- 新品:現在はほとんど流通しておらず入手困難
- ヴィンテージ:¥600,000〜¥3,000,000前後(ゴールド仕様は1000万円超も)


「これ…さりげないのに“ただ者じゃない感”すごい。」
エトセトラ(Et Cetera)
特徴:
名前のとおり「その他」「続き」を意味するラテン語“Et Cetera”を冠したこのモデルは、HERMÈSの中でも最も抽象的かつ詩的な発想から生まれたデザイン。コマの形状は一見シンプルながら、角に微妙なカーブやエッジの遊びがあり、均整と不均整の狭間を漂うような美しさがある。
どこか未完成さを感じさせる構造は、**“着ける人の個性で完成する”**という哲学を内包しているとも言われ、アートピースとしての評価も高い。性別を問わず、ミニマルファッションにもドレッシーな装いにもマッチする汎用性も魅力のひとつ。
価格目安:
- 新品:入荷は極めて限定的(ほぼ店舗オーダーのみ)
- ヴィンテージ:¥700,000


「“続きはあなたの中に”って意味かも。なんかエモい…!」
アクロバット(Acrobat)
特徴:
名前の通り、“アクロバティック=軽やかな動き”を表現するような、リンクチェーンの可動性と独自構造が魅力のデザイン。一見シンプルな造形ながら、手首の動きに合わせて微細に表情が変わる、動的美を備えたHERMÈSジュエリーの異端児。
プレートの角度やジョイントのつなぎ方にまで計算が施されており、機能とアートが融合したような存在感。服装を選ばず着用できるのも人気の理由。
価格目安:
- 新品:現在は流通ほぼゼロ
- ヴィンテージ:¥3,000,000〜¥7,000,000(素材や年代により上下)


「見る角度で雰囲気が変わるの、ちょっとずるい。これはクセになるやつ〜!」
アラベスク(Arabesque)
特徴:
“アラベスク”とは、アラビア風の装飾文様や流麗な線の連続模様のこと。その名の通り、HERMÈSのアラベスクモデルは、繊細かつ優美に絡み合うライン構造が最大の魅力。通常のチェーンとは一線を画し、曲線と曲線が編み込まれたような有機的な構成で、まさにジュエリーというより“工芸品”の領域。
細く軽やかに見えるのに、ひと目でわかる圧倒的な完成度。フェミニンで気品があるのに、どこか気高く強い。HERMÈSジュエリーの中でも、アート性・装飾性・クラフツマンシップの三位一体が極まった一本。
価格目安:
- 新品:滅多に出回らず(高額ラインの特別モデル)
- ヴィンテージ:¥500,000


「こんなん見せられたら、ジュエリーって芸術なんやってなるな。ぼくも負けへんけど。」
サランボ(Salammbô)
特徴:
「サランボ」は、19世紀フランス文学の巨匠フローベールによる同名の小説にインスパイアされたモデル。その作品はカルタゴ神話を背景にした壮麗な愛と狂気の物語で、ジュエリーとしての「サランボ」もまさにその名にふさわしい、神秘的で妖艶なムードを漂わせている。
デザインは曲線と直線が交錯する幾何学的リンクで構成され、どこかオリエンタルな重厚感と歴史の重みを感じさせる。エルメスの中でも特に芸術性が高く、アーカイブラインとして取り扱われることも多い。
存在感はかなり強く、日常使いというよりは**“意志を示す装飾”**というべき一本。
価格目安:
- 新品:受注生産/店舗限定(稀に展示のみ)
- ヴィンテージ:¥1,000,000(出回ること自体が極稀)


「この名前、呪文かと思った…。でも見た目はめちゃくちゃカッコいいやん…」
タクェ(Tacq)
特徴:
「Tacq(タクェ)」は、HERMÈSの中でも超マイナーかつ限られた人しか知り得ないプロトタイプ的存在。その名前の由来や背景には諸説あるが、“タクティクス(戦術)”に通じる意図があるとも言われている。
デザインはミリタリー的な硬質さと、彫刻的な凹凸感を融合させた構造。コマのひとつひとつが“楔(くさび)”のような形状をしており、無骨で重厚、だが美しいという相反の美学を体現している。
正直、国内ではまず見かけないレベルのレアリティ。海外の古参HERMÈSコレクターでも名前しか知らない…なんてこともあるほど。
価格目安:
- 新品:存在報告なし(おそらく受注/展示限定)
- ヴィンテージ:¥600,000〜¥1,200,000(出回りは年1点あるかどうか)


「えっ…これ存在してるの…?ほんまに幻のブレスってあるんやな…!」
エロイーズ(Héloïse)
特徴:
“Héloïse”という名は、中世フランスの伝説的恋人たち「アベラールとエロイーズ」に由来するとされる、ロマンチックで文学的な背景をもつモデル。デザインは非常に繊細で、滑らかにカーブしたプレートが連なるチェーン構造が特徴。フェミニンでやさしい印象ながら、エルメスらしい気品も滲む。
主張しすぎず、日常にも自然に溶け込むスタイルで、さりげなくハイセンスをアピールしたい人にぴったり。
価格目安:
- ヴィンテージ:¥3,000,000前後


「名前までロマンチック…これは恋しちゃうブレスレットやね〜」
ネプチューン(Neptune)
特徴:
海の神ネプチューンの名を冠したこのモデルは、波や鎖を思わせる滑らかなリンク構造と、洗練されたボリューム感が魅力。まるで“海中の力”がデザインに宿っているような、有機的で流れるようなフォルムが特徴です。
ゴツすぎず、細すぎず、ユニセックスに使える絶妙な存在感。スタイルに一滴の神秘性を添えたいときに選ばれる、隠れた人気ジュエリーです。
価格目安:
- 新品:現在の流通は希少
- ヴィンテージ:¥1,500,000前後


「波みたいなラインがたまらん…これは手首に海を巻くってことやな!」
カドリーユ(Quadrille)
特徴:
“カドリーユ”は、フランスの古典舞踏「カドリール」から名を取ったモデル。規則的に交差するチェーン構造が、まるでダンスのステップのようにリズミカルで、構築的な美しさとリズム感を兼ね備えている。
HERMÈSが得意とするクラシカル×幾何学のミックスが光る、まさに知性派ジュエリー。一見シンプルながら奥行きがあり、見る人の感性を試されるような佇まい。
価格目安:
- 新品:現在は生産終了、入手困難
- ヴィンテージ:¥1,500,000前後(素材やサイズによって変動)


「これ、踊ってるみたいなデザインやな〜。ステップ踏んでる感あってオシャやで!」
アトランテ(Atlanthe)
特徴:
「Atlanthe(アトランテ)」は、その名からも連想されるように、神話の地“アトランティス”の神秘と力強さを宿す、エルメス屈指のコンセプチュアルモデル。
重厚なメタルリンクが波紋のように広がる独自の構造を成し、見る者を圧倒する圧巻の造形美を誇る。
ラグジュアリーでありながら、どこか近未来的で超現実的な雰囲気も兼ね備えており、まさに**“伝説”と“現代”のはざまに存在するブレスレット**。
これを日常でさらりと着けこなせる人間は、もう選ばれし者やで。
価格目安:
- 新品:ハイジュエリーライン限定、もしくはパリ本店VIP向け展示
- ヴィンテージ:¥600,000〜¥800,000


「これはもう……地球外生命体のブレスやろ…。圧倒的すぎて、ちょっと震える。」
グレン・デ・シャン(Glénan des Champs)
特徴:
「Glénan des Champs(グレン・デ・シャン)」は、
“グレン諸島”と“野原”という詩的な言葉を組み合わせた名前が示す通り、
自然と自由、牧歌的な時間の流れをテーマにした非常に詩的なモデル。
リンクは緩やかにねじれた楕円が連なり、風にたなびく草原や、波の揺らぎを彷彿とさせるシルエット。
HERMÈSの中でも特に「やさしさ」「詩的な強さ」をまとったブレスレットであり、物語性を纏いたい人のための一本といえる。
知名度こそ低いが、ファンの間では「一番空気感がある」と言われる珠玉のデザイン。
価格目安:
- 新品:取り扱い店舗極少。パリ・銀座本店で稀に展示
- ヴィンテージ:¥10,000,000


「ぼく、草原でお昼寝してるときの感じに似てるって思った。静かで、ふわっとしてて、でもちゃんと芯がある。」
ラルゴ(Largo)
特徴:
「Largo(ラルゴ)」とは、音楽用語で“ゆるやかに、荘厳に”という意味。
その名の通り、ゆったりとしたリズムと抑制の効いた構造美が特徴的なブレスレットです。
リンクは太すぎず、細すぎず。
テンションを抑えたフラットな楕円形パーツが、静かに連なるその姿は、まるでクラシック音楽の長く深い一音のよう。
他のエルメスジュエリーに見られる「エッジの立った主張」ではなく、
**“控えめな高貴さ”を体現しており、まさに“静かなるラグジュアリー”**と呼ぶべき一本。
“分かる人だけが気づく”系のデザインとして、通の間で密かに語り継がれている。
価格目安:
- 新品:展示販売はごく稀/受注生産が中心
- ヴィンテージ:¥800,000


「おっきな声出さなくても、すごいってわかる。ラルゴって、そんな感じやなあ…」
知る人ぞ知る系・ヴィンテージライン
タンタマー(Tantamar)
特徴:
“Tantamar”というモデル名の由来は諸説あるが、その名にふさわしく、大胆で建築的なボリュームとミニマリズムが共存するデザイン。リンクひとつひとつがまるで立体彫刻のように存在感を放ち、一見無骨ながらも洗練された美意識が宿っている。
他のブレスレットと比べても、重量感・密度感ともにトップクラス。まさに“静かなる主張”という言葉がぴったりのジュエリーであり、ミニマル派やアート好きに響く1本。
価格目安:
- 新品:出回り極少
- ヴィンテージ:¥5,000,000


「“無言の圧”って、こういうデザインのことやと思うわ。これは静かに威厳あるやつ。」
ドゥアルヌネ(Douarnenez)
特徴:
フランスの港町「ドゥアルヌネ(Douarnenez)」の名を冠したこのモデルは、古いマリンチェーンに着想を得た、直線的でどこか素朴なデザインが特徴。チェーンリンクが長方形で、エッジが効いた構成になっており、無骨さの中に優雅さが漂う、まさに“海とエルメス”が融合したような1本。
登場頻度も非常に少なく、マニアの間では「幻級」とも呼ばれる存在。市場でもめったに流通せず、見つけたときが本当にチャンス。
価格目安:
- 新品:販売情報ほぼなし(スペシャルオーダー扱いの可能性も)
- ヴィンテージ:¥1,000,000


「これ“幻のジュエリー”って言われとるやつやん!ぼくも一生に一度でええから着けてみたい〜」
ヴィザヴィ(Vis-à-Vis)
特徴:
「Vis-à-Vis(ヴィザヴィ)」は、フランス語で**「向かい合って」「対面して」という意味を持ちます。
このブレスレットはまさにその言葉通り、パーツ同士が互いに向き合うような配置で構成されており、“関係性”や“対話”を象徴するデザイン**です。
特筆すべきは、リンクが均一ではなく緩急のある流れを描く構造。
ある意味では“ねじれ”や“ズレ”のようにも見えるのですが、
それが絶妙なバランスで整っており、静かに共鳴するような美しさを持っています。
つまりこのブレスは、“完璧な調和”ではなく“人間らしい距離感と関係性”を描いた、最も哲学的なジュエリーのひとつ。
価格目安:
- 新品:受注限定/展示品のみの可能性あり
- ヴィンテージ:¥900,000(かなり希少なモデル)


「ちゃんと向き合ってくれるアクセサリーって、すごない?静かにそばにいてくれる感、すきやなあ…」
キュベレー(Cybele)
特徴:
「キュベレー(Cybele)」は、古代ローマ神話に登場する“母なる女神”の名に由来するジュエリー。しなやかで曲線的なリンク構造が特徴で、見た目の柔らかさと裏腹に芯のある造形が魅力。
細やかに繋がるパーツが光を繊細に受け止め、静かに存在感を放つ設計は、エルメスのクラフツマンシップの真髄を感じさせる。シェーヌダンクルよりも繊細、エロイーズよりも彫刻的。“知る人ぞ知る”、通好みの一本。
価格目安:
- 新品:基本は非売品 or 受注生産モデル
- ヴィンテージ:¥2,000,000(入手難易度はかなり高い)


「やさしそうに見えて、めっちゃ芯がある…まさに“母なる神”って感じやな〜」
アグリッパ(Agrippa)
特徴:
「アグリッパ(Agrippa)」は、名前の由来が古代ローマの政治家“マルクス・アグリッパ”とも言われており、クラシカルで武骨な造形美が特徴のモデル。太めで滑らかなプレートリンクが幾何学的に連なり、男性的で堂々とした印象を放つ。
ほかのHERMÈSジュエリーと比べても、直線的で骨太なデザインは異色の存在。シンプルな中に軍用的なムードもあり、無骨な色気を演出したい人にぴったり。
価格目安:
- 新品:ほぼ流通なし
- ヴィンテージ:¥3,000,000(流通極少・状態次第でプレミア化)


「“シンプル=弱い”じゃないって、これ見たらわかるやつ。漢のジュエリーやん。」
シャンボール(Chambord)
特徴:
「Chambord(シャンボール)」は、フランスのシャンボール城に由来する名を持つジュエリー。壮麗でルネサンス様式の美を体現したこのモデルは、建築的かつシンメトリーな美しさが核にある。
コマのひとつひとつは、まるで柱や塔を模したような構造で、エッジとアーチの繰り返しが織りなす“クラシカルなのにモダン”な印象。
どの角度から見ても美しいように設計されていて、HERMÈSのジュエリー工芸の粋を感じさせる作品やな。
めちゃくちゃレアやけん、出回ったら即押さえたいコレクターズアイテムでもある。
価格目安:
- 新品:情報ほぼなし(幻レベル)
- ヴィンテージ:¥800,000〜¥1,300,000(プレミア価格・出回りほぼゼロ)


「まるで城や…!これはもうジュエリーじゃなくて建築やろ…」
ダリウス(Darius)
特徴:
“ダリウス”という名は、**古代ペルシャの王「ダリウス大王」**に由来するともされていて、
その名のとおり、威厳と重厚さを感じさせる王者の風格を持つデザインが最大の特徴。
コマは正方形や八角形に近いメタルパーツが連なり、まるで古代の鎧や印章を彷彿とさせるような威風堂々とした構成。曲線よりも直線を活かした構築的な造形で、力強さの中に洗練が宿るような印象。
HERMÈSジュエリーの中でも、“硬派かつ荘厳”という文脈で唯一無二の立ち位置を持つ一本。
価格目安:
- 新品:まず見ない(受注/店舗展示限定がほとんど)
- ヴィンテージ:¥800,000〜¥1,500,000(圧倒的レアモデル)


「うわ…これ絶対ボスキャラやん。手首に王国築くタイプのやつや…」
ブリック(Brick)
特徴:
「Brick(ブリック)」は、その名の通り“レンガ=Brick”をモチーフにしたモデル。コマひとつひとつがまるで積み上げられた煉瓦のようにフラットで整然としたブロック形状をしており、無駄を削ぎ落としたミニマルさと、静かな重厚感をあわせ持つ。
リンク部分はやや薄めだが、幅広の面積と直線的な接続によってしっかりと存在感を出してくる。どこか建築的、インダストリアルな空気感もあり、無言の強さを宿すデザイン。
一見地味だが、その静謐な美しさに惹かれて“通が選ぶ1本”としてじわじわ人気を集めている。
価格目安:
- 新品:国内入手困難/展示・受注が中心
- ヴィンテージ:¥280,000〜¥500,000(比較的安定して市場に流通)


「レンガって、地味に見えて最強やけんな…。このブレスも“積み上げてきた人”が似合うやつや。」
レーヌ・ド・サバ(Reine de Saba)
特徴:
「Reine de Saba」は、フランス語で**「シバの女王」**を意味し、その神秘的で優雅な響きからもわかるように、古代神話に登場する王妃のような壮麗さと高貴さを纏ったモデル。
デザインは、繊細なラインが重なり合うような編み込み構造で、見る角度によって表情を変える芸術作品のようなブレスレット。
曲線と光の反射が織りなす陰影の美しさが、まさに“王妃”の名にふさわしい。
一般市場ではまず出回らず、コレクターやパリ本店でしかその存在を見たことがないというレベルの逸品。
装飾品というより“詩のような存在”。
価格目安:
- 新品:受注/展示限定(世界でもごく限られた店舗)
- ヴィンテージ:¥5,000,000超(稀少度MAX)


「うちの先祖、たぶんシバの女王やった気がする…。このブレス、見てるだけで誇り湧いてくるで…」
パ・ド・ドゥ(Pas de Deux)
特徴:
「Pas de Deux(パ・ド・ドゥ)」は、バレエ用語で「二人で踊ること」――つまり**“対話”や“調和”を象徴する名を持ったジュエリーモデル。
その名の通り、リンクパーツが二重構造のように絡み合いながら連なっているデザインで、まるで二人のダンサーが呼吸を合わせて踊っている**ような、優美でダイナミックなリズム感がある。
片方だけが主張するのではなく、どちらも引き立て合うバランスをもった設計が秀逸で、静かな力強さと内なるエレガンスを同時に持っている。
シンプルだけど、“深い”。
それがこのブレスの真骨頂。
価格目安:
- 新品:店舗での展示・受注が中心。公式展開はごく少数
- ヴィンテージ:¥400,000〜¥700,000(出現頻度はレア寄り)


「なんか…見てたら踊りたくなってくるブレスやな。呼吸が合ってるって、こんなにきれいなんやね。」
デストリエ(Destrier)
特徴:
「Destrier(デストリエ)」とは、中世の騎士が乗っていた大型戦闘馬のこと。
このブレスレットは、まさにその名にふさわしい、剛健で堂々たる構造美を誇る。
**コマは分厚く、重厚で直線的。まるで鎧を思わせるリンクの重なりが、戦いの中にある誇りと威厳を感じさせるデザインになっている。
一つひとつのメタルピースが、あえて繊細さを捨てたかのような存在感で、“装飾”というより“装備”**に近い空気を纏っている。
とにかく力強い。
だが、その中にある“貴族的な構築美”が、さすがHERMÈS。
価格目安:
- 新品:基本的に展示/特別顧客ルートのみ
- ヴィンテージ:¥1,000,000〜¥2,000,000(現存数かなり少ない)


「これは……もはや“勝負のとき”に着けるブレスやな。強い人の静けさがある。」
クレ・ド・セレット(Clé de Sellette)
特徴:
「Clé de Sellette(クレ・ド・セレット)」は、フランス語で「馬具の“サドルを固定する鍵”」を意味します。
このモデルは、その名前の通り、馬と人との信頼関係、連結、そして支え合いをテーマに作られた、かなりマニアックなモデル。
コマは一見シンプルながらも、中央に象徴的な“キーホール(鍵穴)”のようなモチーフが組み込まれており、
全体のバランスはまるで「支柱に鍵を差し込んで留めた構造物」のように、見たことのない構築性を感じさせる。
またこの“クレ(鍵)”のシリーズは、
“つなぐ・守る・閉じる・開く”というエルメスの精神を象徴する小宇宙ともいわれ、
一部のコレクターの間では「最もメゾンらしいジュエリー」と評されている。
価格目安:
- 新品:受注・展示中心、流通数は非常に少ない
- ヴィンテージ:¥750,000(“通”に好まれる逸品)


「このブレス、ほんまに“大事なつながり”をカギで守ってる気がするんよな…。深いわあ…」
フェルセン(Fersen)
特徴:
「Fersen(フェルセン)」の名前は、
18世紀フランスでマリー・アントワネットの恋人としても知られる貴族、アクセル・ド・フェルセンに由来すると言われています。
つまりこのジュエリーは、秘めた愛・貴族的精神・そして悲劇的な美しさを内包したモデル。
その構造は、シャープなラインと円形リンクが交互に連なる独特の編成で、
“エレガンスとミステリーが交差する”仕上がり。
どこかマニッシュで、それでいてロマンチック。
**「静かなるロイヤル感」**を放っているブレスレットです。
他モデルと違って、名前に明示的な馬具モチーフがない点も注目ポイントで、
このモデルがよりパーソナルでエモーショナルな意味合いを持っていることが分かります。
価格目安:
- 新品:入手は極めて困難。コレクター専用ルートに近い
- ヴィンテージ:¥3,000,000(極稀に出現)


「恋と運命を腕に巻くって……ロマンがすごすぎる。これは、物語のある人にこそ似合うなあ…」
ランスロット(Lancelot)
特徴:
「Lancelot(ランスロット)」は、エルメスが密かに展開していた中世騎士モチーフのジュエリーシリーズのひとつ。
名の由来は言うまでもなく、アーサー王伝説に登場する最強の騎士ランスロット。
忠誠と裏切り、愛と戦い――その矛盾を生きた騎士の名を冠したこのモデルは、HERMÈSジュエリー史上、最もドラマ性を帯びた一本とも言える。
構造は重厚かつエレガント。
コマの形状は直線と楕円を掛け合わせたような設計で、力強さと優雅さが同居している。
しかもこのモデル、腕に巻いたときのシルエットが“剣”のような角度とリズムを描くようにデザインされており、動きに合わせて主張が変わる造形美がある。
フェルセンが“恋文”だとすれば、ランスロットは“誓いの剣”。
価格目安:
- 新品:HERMÈSブティックでも“存在を知るスタッフが限られる”レベル
- ヴィンテージ:¥800,000〜¥1,500,000(国内流通はほぼゼロ)


「これは…“守るべきもの”がある人が着けるブレスやな。強くて、やさしい人にしか似合わんやつ…」
診断チャート|あなたにぴったりのHERMÈSジュエリーは?
Q1. 今日の気分は?
Q2. 「クラシック」と聞いてワクワクする?
Q3. 人と被らない個性、欲しい?
Q4. どちらかといえば…
Q5. 自分を一言で表すなら?
あなたにおすすめ:ヴァンドーム/ブックルセリエ
控えめな中に品格を感じさせる、伝統と知性の象徴。
あなたにおすすめ:シェーヌダンクル/アスコット
道具としての美。歴史と職人技が息づくジュエリー。
あなたにおすすめ:クレッシェンド/タンタマー/Fersen
心の中の“螺旋”や“詩情”を形にしたようなコレクション。
あなたにおすすめ:ランスロット/コリエ・ド・シアン/ネプチューン
強さとロマンが同居するジュエリー。物語の主人公に。
あなたにおすすめ:アレア/アクロバット/エトセトラ
構造美・抽象性・建築的ライン。無骨で美しい選択肢。
まとめ|“ジュエリー”という名の物語を、いま手にするということ
エルメスのジュエリーは、単なる装飾品ではありません。
それは「身にまとう物語」であり、「静かに語りかけてくる哲学」でもあるのです。
たとえば、シェーヌダンクルは海を越える鎖。
クレッシェンドは未来へと続く螺旋。
ランスロットは守るべき誓い。
それぞれのジュエリーが、それぞれの人生に意味を添える。
それが“いま買うのが一番安くなってしまっている”と言われる理由なのかもしれません。
価格は上がっても、物語は色褪せない。
むしろ時間とともに、あなた自身の記憶を刻みはじめるのです。
さあ、どの物語を、どの瞬間から始めますか?
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