【KUSIKOHC(クシコック)とは】ブランド紹介、歴史、経歴、購入先など。

インポート

はじめに

「なんか雰囲気あるよね」「着てる人、ちょっと違うよね」

そんな言葉が似合う服。
それが KUSIKOHC(クシコック) です。

SNSやストリートで静かに広がりつつあるこの韓国発のブランドは、
ファッションを“考えるためのメディア”として扱うという、極めてコンセプチュアルな存在。

ただの再構築でもなく、モードでもストリートでもない。
“哲学”を纏うという新しいアプローチが、Z世代を中心に共感を呼び始めています。

哲学とストリートが交差する服。KUSIKOHC(クシコック)とは。

KUSIKOHC(クシコック)は、韓国出身のデザイナー Oh Songhwa(オ・ソンファ) によって設立されたブランド。

ブランド名の「KUSIKOHC」は、実は 「CHO KISUK(チョ・キスク)」を逆読みした名前
これはオ・ソンファの親友であり、亡き友人へのオマージュでもある。

つまり、記憶・死・存在という人間の根源的なテーマが、ブランド名からすでに込められている。

この時点で、「服=プロダクト」というよりも、服=言葉/記憶の媒体として扱っていることがよくわかる。

ブランドの歴史・経歴

  • デザイナー:Oh Songhwa(オ・ソンファ)
  • 学歴:韓国国内の芸術大学を経て、ファッションではなく哲学を中心に研究
  • 2016年頃:KUSIKOHCをプロジェクトベースでスタート
  • 初期は1点もののハンドクラフトから始まり、徐々にコレクション形式へ
  • 2021年以降:SSENSEやHBXなどに掲載され、グローバル展開開始
  • 現在はソウルとパリを拠点に、ルックブックや展示もアート寄りな表現が多い

ブランドの特徴(デザイン・コンセプト)

KUSIKOHCの服は、あえて“違和感”を残すことに意味がある

  • 再構築(deconstruction)
  • 非対称の裁断
  • ほつれや未処理の縫製
  • 規則性を壊したストライプやミリタリー解体
  • 「正しさ」の否定から生まれる造形

どれもが、ファッションにおける“ルール”を再考させるような構造で作られている。

そして何より、服のタイトルやルックの言葉が詩のように抽象的で、
読み手に「これはどういう意味なんだろう?」と問いを投げかける作りになっている。

“服は、自己表現ではなく思考の媒体である。”

この思想が、KUSIKOHCの根幹を貫いている。

購入先・取り扱いショップ

店舗・サイト名備考
SSENSE(エッセンス)定番ラインも豊富に展開中
HBX(エイチビーエックス)海外通販、日本対応あり
MUSINSA GLOBAL韓国発の大手通販サイト
onefifteen日本の取り扱いセレクトショップ

おすすめアイテム紹介


Origami Bomber Jacket

ぱっと見はシンプルなブラックボンバージャケット。
でもよく見ると、フロントに“折り紙のように斜めに切り込まれたディテール”が大胆に施されてる。

内側のベージュ裏地が見えることで、“開かれる構造”=記憶や内面を露わにする比喩的デザインにも見える。
まさにKUSIKOHCの哲学が詰まった一着。

一見ミニマルだが、よく見ると大胆に構築されている

裁断・縫製すべてがアシンメトリーで構成されており、無意識に“違和感”を覚えるデザイン

前を開けても閉めても立体感が出るので、スタイリング幅も広い

ブラック×ベージュのカラーパレットも静かに語るような印象を与える

参考価格:¥75,000〜90,000前後

取り扱いSSENSE、HBX、MUSINSA など

Fuma Maruno

ましゅ

:あ!パカッて開いてる…でもキレイ。ましゅのおもちゃもこういう形あるかも〜

Origami Tailored Trousers

KUSIKOHCが得意とする“折り紙”の構造美をそのまま落とし込んだテーラードパンツ。
膝まわりの放射状のカットアウトが、花のようにも、割れた記憶の断片のようにも見える象徴的デザイン。

  • フロント膝部分に6方向のスリット+裏地の配色コントラスト
  • パターン全体はクラシカルなスラックス仕様で、カットとのギャップが強烈
  • 通常の“センタープレス”というよりも、**“思考を突き破るライン”**のような意味合いすら感じさせる
  • モノトーン配色だからこそ、造形の立体感が際立つ構成に

  • 参考価格:¥60,000〜80,000前後
  • 取り扱いSSENSE、HBX、onefifteenなど

Fuma Maruno
ましゅ

:わあ…ひざに星が咲いた!

Origami Cutout Blazer

フロントに大きく開いた“星型”のスリット。
これはただの装飾ではなく、**「内側から外側への開示」**を象徴する構造的カットアウト。

左右非対称、開かれた中心、構築されたライン──
どの角度から見てもKUSIKOHCの思想と哲学がにじみ出てくるような逸品。

  • ブラックベースのウールボディに、内側のクリームホワイトの裏地を強調
  • 左右でポケットの位置も違い、構成そのものが問いかけになっている
  • 中央の“スターカット”は、存在・記憶・欠落といった概念を視覚化したようなデザイン
  • ボタンの配置も意図的にずらされており、「着方」そのものにも意味を与える

  • 参考価格:¥90,000〜110,000前後
  • 取り扱いSSENSE、HBXなどセレクトショップ
ましゅ

:うわっ…ましゅ、ここから星が飛び出す夢みそう

まとめ

**KUSIKOHC(クシコック)**は、着飾るための服ではなく、
**「問いを生むための服」**です。

構築美、解体、対称と不均衡、
それらすべてが「美しさの固定観念」を壊し、新しい視点を与えてくれる。

この先、感性と内面を重視するZ世代に、ますます支持されるブランドになること間違いなし。

見た目だけじゃなく、「考えるファッション」。
その最前線に、KUSIKOHCはいます。

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