Y/PROJECT(ワイプロジェクト)とは。ブランド紹介、歴史、経歴、購入先など。

インポート

はじめに

クラシックでもない、ストリートでもない。
けれど、どちらの要素も確かに内包している。

いまファッション感度の高い層から注目を集めているのが、Y/PROJECT(ワイプロジェクト)
“違和感”をデザインに昇華させた異端のブランドは、Z世代からアート界隈まで幅広く支持を集めています。

この記事では、Y/PROJECTの魅力を深掘りしていきます。

エレガンスと違和感の交差点。【Y/PROJECT(ワイプロジェクト)とは】

**Y/PROJECT(ワイプロジェクト)は、2010年にヨハン・サーファティ(Yohan Serfaty)によって設立されました。
当初はゴシック色の強いダークなコレクションを展開していましたが、
2013年に
グレン・マーティンス(Glenn Martens)**がクリエイティブディレクターに就任してから、ブランドは一気に再評価され、世界的な注目を集める存在へと成長します。

グレンの手腕により、Y/PROJECTはストリートとオートクチュール、エレガンスと違和感を共存させた唯一無二のブランドへと昇華しました。

しかし2024年末、そのグレン・マーティンスが退任を発表。
Y/PROJECTとしてのブランド活動は一区切りを迎えることとなります。

だからこそ今、Y/PROJECTというブランドが残した“異質で美しい”デザインアーカイブに、改めて注目が集まっているのです。

🕊️ Y/PROJECTのこれから

2024年末、Y/PROJECTの象徴的存在だったグレン・マーティンスがクリエイティブディレクターを退任。
長年にわたって築き上げてきた独自の美学に、ひとつの区切りがつきました。

現時点で後任は未発表。
ブランドとしての活動は継続予定とされていますが、今後の方向性には大きな関心が寄せられています。

ファッションの“違和感”を芸術に昇華したY/PROJECT。
その遺産がどう引き継がれていくのか、そして次なる章がどう始まるのか──
今後の展開も見逃せないブランドであることに変わりはありません。

ブランドの特徴と魅力

  • 立体裁断やアシンメトリーを多用したシルエット
  • 大胆なレイヤードや変形ディテール
  • ぱっと見で派手すぎないが、近くで見ると「ん?」と思わせる違和感

普通に見えて奇妙、奇妙なのに美しい。
そんな絶妙なバランス感覚が、Y/PROJECT最大の魅力です。

おすすめアイテム3選

Maxi Cowboy Cuff Denim(マキシ カウボーイ カフ デニム)

通常のデニムパンツに比べ、裾部分が異常なまでに広がったカフ(折り返し)デザインが特徴。

折り返し幅は膝に迫るほど大きく、まるでブーツカットを誇張したような独特のフォルム。

ハイウエスト設計+スーパーロングレングスなので、足長効果も抜群

一見すると「やりすぎ」なデザインですが、着用すると不思議な調和が生まれ、コーディネート全体を芸術作品のように見せてくれます。

カラー展開は、ウォッシュドブルーやチャコールグレーなど、クラシックな色合いが中心。

このデニムは、単なる“奇抜”ではなく、**Y/PROJECTが持つ「違和感とエレガンスの美学」**を体現した逸品。
あえてシンプルなトップスと合わせて、このカフの存在感を最大限に引き立てるスタイリングがおすすめです!

ましゅ

:すそがすごすぎて、ぼくならかくれんぼできるかも!これでかくれたら、ぜったい見つからないね!

Double Zip Bomber Jacket(ダブルジップ ボンバージャケット)

一番の特徴は、斜めに走るサブジッパー。開閉することでフロントが“ねじれる”ような変形シルエットを作り出せます。

裾にかけてゆるく広がるような丸みのあるパターンで、肩〜腰にかけて美しいドレープ感が出る設計

通常のボンバーの野暮ったさを排しつつ、Y/PROJECTならではの**“エレガントな違和感”**を演出。

袖やリブの締まり具合はややルーズで、レイヤード前提のリラックスシルエット。

素材はマットな光沢を持つ高密度ナイロン。街でも舞台でも映える質感です。

このジャケットは、いわゆる“Y/PROJECTらしさ”を体現したプロダクトのひとつ。
ただの変形ではなく、着る人の動きや開閉によって“服が変化する”楽しさを与えてくれます。
普通のMA-1に飽きた人には、確実に刺さる一着です🔥

ましゅ

:チャックがグネグネしてる!なんでこうなってるの!?でも、なんかかっこいい…ぼくも開けたくなる〜!

“Y♥U” Leather Belt(“Y♥U” ハードウェアベルト)

ベルト中央にあしらわれたメタルパーツは、**「Y」「ハート」「U」= YOU(あなた)**を象徴するタイポグラフィ。

ハードさの中にポップでチャーミングな遊び心を落とし込んだ、Y/PROJECTらしい「違和感×エレガンス」のデザイン。

ベルト本体は無骨なブラックレザーで、厚みと存在感もしっかり。

男女問わずユニセックスで使用可能で、コーデにさりげなくエッジを加えたいときに最適。

ロゴTやシンプルなパンツと合わせて、腰元に“皮肉な可愛さ”を加えるのがポイント。

このベルトは、Y/PROJECTの中でも特に“ブランドらしさ”と“ギフト性”のバランスが秀逸なアイテム。
ちょっとしたプレゼントにも、自分への“主張アクセ”にもぴったり。

ましゅ

:YとハートとU…?わかった!『ましゅがすき』ってことだよね!

スタイリング提案

  • ベースはシンプルに。違和感を生かすため、普通の無地シャツやスラックスと合わせるのがおすすめ。
  • シューズは存在感のあるブーツや重めのスニーカーを選ぶと、Y/PROJECT特有のボリューム感とマッチします。
  • 色合わせは控えめに。シルエットとディテールに視線を集めるスタイリングが◎。

価格帯と購入先

アイテム名価格帯(税込)
ツイストデニム約6〜9万円
テーラードジャケット約12〜18万円
マルチスリーブトップス約3〜5万円

【国内取扱ショップ】

こんな人におすすめ

  • ストリートやモードを一周して、次の「個性」を探している人
  • ロゴやブランド名ではなく、違和感と美しさで勝負したい人
  • 「なんか変。でもめっちゃかっこいい」と言われたい人

おわりに

**Y/PROJECT(ワイプロジェクト)**は、「違和感」を恐れず、「美しさ」の境界線を押し広げたブランドでした。
ストリートでもモードでもない、“その間”にある新しい表現。

そんなブランドを10年以上にわたって率いてきたグレン・マーティンスの退任により、
Y/PROJECTは2024年をもって大きな節目を迎えました。

けれど、その美学や哲学は、いまも多くのデザイナーやファンの中に息づいています。
服はただ着るものではなく、“自己表現”であるというメッセージを、Y/PROJECTは確かに私たちに残しました。

次回も、ましゅと一緒に「心が動くブランド」を探しにいきましょう。

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