はじめに
ファッションに詳しくなるほど、「ロゴや装飾が少ない服」に惹かれる瞬間がありませんか?
ストリートでもラグジュアリーでもない。
その“中間”を突き詰めたようなミニマリズムこそ、いまZ世代から注目されている理由のひとつです。
今回紹介する**Entire Studios(エンタイア スタジオ)**は、まさにその象徴的な存在。
無駄を削ぎ落とし、機能美と静かな存在感で魅せる、新たなファッションのかたちをご紹介します。
無骨さに宿るミニマル。Entire Studios(エンタイア スタジオ)とは
**Entire Studios(エンタイア スタジオ)**は、2020年にニュージーランド出身のデュオ、**セバスチャン・ハント(Sebastian Hunt)とディラン・リチャーズ(Dylan Richards)**によって設立されました。
彼らはもともとカニエ・ウェストのYEEZY(イージー)チームでアートディレクターを務めていた経歴を持ち、
その影響もあり、機能性とストリート感、現代的なシルエットに特化したコレクションを展開しています。
ブランドの特徴と魅力
- シグネチャーは“丸み”と“無駄のなさ”。ボリューム感のあるショート丈アウターや厚手のニットが印象的。
- 中間色のカラーパレット(チャコールグレー、フェードブルー、グレージュなど)を軸に展開。
- ロゴやディテールを排除しながらも、「ただのシンプル」とは一線を画す空気感がある。
パッと見は“地味”ですが、着るとハッとする。
Entire Studiosの服は、**“自分の身体で完成させるミニマル”**とも言える存在です。
おすすめアイテム3選
1. PUFFA JACKET(パファジャケット)
全体を包み込むような極厚ダウン構造で、冬場でも圧倒的な保温力を発揮。
最大の特徴は、丸みを帯びたショルダーラインとコンパクトな丈感。この絶妙なバランスが「無骨なのに可愛い」印象を生み出します。
カラーバリエーションはグレーやカーキ、フェードトーンなど、落ち着いたニュアンスカラーが中心。
装飾やロゴは一切排除し、素材とシルエットのみで勝負するミニマリズムの極み。
ユニセックス展開で、カップルでの共有スタイルも人気です。

このPUFFA JACKETは、まさにEntire Studiosの世界観を体現したアイコン的な存在。
シンプルながら強烈な個性を放つので、他を引き算したコーディネートに取り入れると一気に洗練されます。
記事にも、インスタスライドにもピッタリな1枚ですね!

:ふわっふわ!着たらぼくも丸くなっちゃいそう。お布団みたいで、もう外で寝れそう…
2. Heavy Gocar Pant(ヘビー ゴーカー パンツ)
名前の通り、“ヘビー”な存在感を放つ立体カーゴパンツ。
特徴は左右3段の丸みを帯びた大型ポケット。ユーティリティ感を強調しつつ、Entireらしいフォルム美が際立ちます。
太もも〜裾にかけて丸みをもたせたバルーンシルエットで、シューズとのバランスも取りやすい。
ウエストはイージーなゴム仕様+ドローストリングで、履き心地も抜群。
素材はハリのあるコットンツイル。ウォッシュ加工により、ミリタリー感とユーズド感が絶妙にミックスされています。

このパンツは、コーデの主役として機能するだけでなく、トップスをシンプルにしてもしっかりサマになるのが魅力。
PUFFA JACKETとのセットアップはもちろん、ショート丈のフーディやスウェットとも相性◎です。
記事内での存在感もバツグンなので、強めのビジュアルアイテムとして押さえておきたい一本ですね!

:ぽっけいっぱい!たぶんこの中におやつ、100個入る。でも探すの大変そう!
3. Graphic Logo Sweat(グラフィックスウェットシャツ)
鮮やかなロイヤルブルーのボディに、視認性抜群のオレンジレッドのグラフィックロゴを大胆に配置。
ロゴはあえてラフに描かれた“Entire”の文字で、クリーンすぎないストリート感を演出。
スウェット自体はドロップショルダー&ショート丈気味のボックスシルエットで、ユニセックスでも綺麗に決まるバランス。
裏地は起毛素材でしっかり暖かく、冬〜春先のレイヤードにも最適。
このアイテムは、“控えめミニマル”のイメージが強いEntire Studiosの中でも異色のポップ枠。
その分、シンプルなボトムスや無地アウターと合わせたときのバランス感が抜群に映えます。

いつものEntireとはちょっと違う、遊び心と主張を取り入れたカジュアルピース。
ファーストEntireとしてもおすすめですし、ミリタリー系のボトムと合わせても意外と相性◎!
記事にもしっかりバリエーションを加えてくれるアイテムです!
スタイリング提案
Entire Studiosの魅力を引き立てるには、**“引き算のコーディネート”**が鍵です。
- トップスでボリュームを出す場合は、ボトムスはスッキリとまとめる
- アウターの色と他アイテムのトーンをそろえて、濃淡より“面”で魅せる
- 小物やアクセは極力省き、シルエットと素材感に任せる
シンプルだけど印象に残る。
そのさじ加減が楽しくなるのが、Entire Studiosというブランドの魅力でもあります。
価格帯と購入先
アイテム名 | 価格帯(税込) |
---|---|
PUFFA JACKET | 約6〜8万円 |
WORK PANT | 約3〜4万円 |
ニット・スウェット類 | 約2.5〜4万円 |
【国内取扱ショップ(リンク付き)】

こんな人におすすめ
- 「ストリートはもう卒業したけど、まだ遊びたい」
- ミニマルが好きだけど“退屈なのはイヤ”な人
- ロゴやブランド名ではなく、“シルエットと空気感”で選びたい人
おわりに
Entire Studiosは、声高に主張するのではなく、静かにその人の“キャラ”を立ててくれる服を作っています。
ファッションの熱狂を一周して、“自分らしさ”のために服を選ぶようになった人に、ぜひ一度袖を通してほしいブランドです。
次回は、また異なる視点から、いま注目のブランドを紹介していきます。
ましゅと一緒に、あなたの「これが好き」を見つけていきましょう!
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