はじめに
今回ご紹介するのは、アート性と実用性が交差するロンドン発のブランド「Omar Afridi（オマール アフレディ）」。
パキスタン生まれ、現在はロンドンを拠点に活動するデザイナーによって2019年に設立され、わずか数年でファッション界から注目を浴びる存在に成長しました。
ブランドの成り立ちと背景
オマール・アフレディはパキスタンに生まれ、幼少期から西洋と東洋の美意識の間で育ちました。
この異文化的な視点が、彼の洋服づくりにおける「実験性と構築性」のベースになっています。
ブランドは2019年にロンドンでスタート。
建築や彫刻に影響を受けた精密なパターンメイキングと、ミニマルかつ詩的な表現で、世界中のバイヤーやファッショニスタを惹きつけています。
デザインの特徴
Omar Afridiのコレクションは、**素材の重なり方や布の「重力」**までを意識したかのような立体的な構築美が魅力。
- ミニマルなのにドラマチック
- フォーマルとクラフトの交差点
- “不完全”さえデザインとして昇華
アイテム単体で見ると静かですが、纏ったときにシルエットが“語りかけてくる”ような存在感があります。
素材もリネンやウール、ベロアといった“手触りに記憶が残る”ものが多く、着ることで身体と対話するような体験が得られます。
おすすめアイテムなど
Snap Button Long Shirt
Omar Afridi（オマール アフレディ）の2023年春夏コレクションより登場した「Snap Button Long Shirt」は、同ブランドらしいミニマルかつ建築的なシルエットが光る1枚。
ハリ感のある素材使いと、ロング丈のゆったりとしたバランスが絶妙で、シャツでありながらアウター的にも着用できる汎用性の高いアイテムです。スナップボタン仕様にすることで、デザインとしてのミニマルさと着脱の利便性を両立。素材はコットン混の高密度ファブリックで、軽やかさと程よい光沢を兼ね備えています。
全体として余白を活かしたデザインながらも、パターンワークの巧妙さにより立体感が生まれており、ブランドの哲学「静謐と構造の共存」が如実に表現された一着と言えるでしょう。
「一見シンプル。でもシルエットとボタン位置が、静かに主張してくる感じ……こういうのが“通”のアイテムってやつなのかも！」
フーディ
Omar Afridi（オマール・アフレディ）のジップアップフーディは、見た目のシンプルさとは裏腹に、ブランド特有のパターンワークと生地選びが際立つ仕上がり。
一見クラシックなデザインながら、肩や脇のラインにわずかな立体的構造を持たせることで、どの角度から見ても“普通じゃない”シルエットを描き出しています。加えて、ボディ全体にはわずかに起毛感のあるコットン素材を使用。製品染めによる色のムラと褪せ感が、どこかアーティスティックな空気感をまとわせています。
パーカーでありながらも、街着としての完成度を極めた一枚。レイヤードの中間着としても秀逸で、スタイリングの土台をしっかり支えてくれる存在です。
「ただの無地パーカー？って思ったら大間違い。着てみると“空気のまとい方”が違うんだよね、これ。」
フリンジリブニット
Omar Afridi（オマール・アフリディ）のニットアイテムは、ミニマルで静謐な佇まいの中に、どこか詩的なエッジを感じさせます。
こちらのタートルネックニットは、極太のリブ編みと首元のボリュームが特徴的。クラシックなフィッシャーマンセーターを彷彿とさせる一方で、裾には大胆なフリンジ加工が施されており、静と動の美的バランスが共存しています。素材にはウールをベースにしたミックスヤーンを使用。しっかりとした厚みがありつつも、軽やかで着心地の良さも両立。
パターンカットや編みの立体感が絶妙で、無造作に着るだけで雰囲気のあるスタイルが完成する一着です。
「フリンジって主張強いのに、なんでこんな静かでおしゃれなの… Omarくん、やっぱ只者じゃないよね。」
購入できる場所・取り扱いショップ
現在、日本国内での取り扱いはやや限定的。以下のようなセレクトショップやオンラインで購入可能です。
- SSENSE（エッセンス）
- GR8（東京）
- H Beauty & Youth（不定期展開）
- Omar Afridi公式インスタ（予約販売もあり）
国内での展開数がまだ少ない分、被りづらい点も魅力！
まとめ
Omar Afridiは、着る人の感性をゆっくりと包み込むような服を作り続けています。
トレンドとは少し距離を取りながらも、“本当に長く付き合える一着”を求める人にこそフィットするブランド。
「モードだけど、叫ばない服」を探している人は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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