【MASU(エムエーエスユー)とは】ブランド紹介、デザイナー・歴史・購入先まで|記憶を縫いとる服

はじめに

今回は、東京発のファッションブランド「MASU(エムエーエスユー)」をご紹介します。
ノスタルジックで甘さを感じさせるその世界観は、“ジェンダーレス”や“ロマンティック”という言葉だけでは語りきれない魅力を放っています。

MASU(エムエーエスユー)とは?

「MASU」は、デザイナー後藤愼平氏が2017年に立ち上げた日本のブランドです。
ブランド名の由来は、日本語の丁寧語「〜ます」。
あえて控えめで誠実な語感を選んだところに、後藤氏の美意識が現れています。

MASUは、**“過去の記憶と現在の感覚を縫い合わせる”**ような服づくりをテーマにしています。
昭和レトロや少年時代の記憶、古着文化などをベースにしながら、どこか儚げで新しいバランスのデザインを展開しています。


デザイナー・後藤愼平とは?

後藤愼平(ごとう しんぺい)は、文化服装学院を卒業後、th products(ティーエイチプロダクツ)での経験を経てMASUを立ち上げました。
幼少期の体験や記憶を、洋服という形で再構築するようなアプローチが特徴的で、コレクションには常に「記憶」と「物語」が込められています。

また2023年には、香水ブランド「MASU PARFUM」も発表。
視覚だけでなく、嗅覚にまでMASUの世界観を拡張しています。


ブランドの特徴と世界観

MASUは、「少年性」「儚さ」「甘さ」をキーワードにした独特のムードを持っています。
性別を問わないジェンダーレスなスタイリングが可能で、色使いやディテールはとても繊細。

  • レースやラメなどの装飾要素
  • 子ども服のようなシルエットやパターン
  • ノスタルジックなカラーリング

これらを絶妙に組み合わせ、“着ることで過去の自分と再会できる”ような服を生み出しています。


代表的なアイテム・コレクション

SPIKY STADIUM JACKET

MASUを象徴する大胆なアートワークが目を惹くジャケット。
炎を模した立体刺繍と独自の素材使いが、どこかノスタルジックかつ前衛的なムードを纏っています。袖部分の異素材の切り替えや「M」のチェーンステッチロゴが、ヴィンテージのスクールジャケットと未来的アートピースの中間を行くような独特の立ち位置を演出。

アウターとしてはかなり個性的ですが、ワイドデニムやスラックスと合わせて”主役一点”として引き立てるのがおすすめ。
ジェンダーを問わず着用できる自由さもまた、MASUの魅力の一つです。


ましゅ

もえもえジャケット!でも、なんだか懐かしい…これは“記憶”が縫い込まれてるってこと?すごいね。

DUFFLE VEST 

クラシックなダッフルコートのディテールを大胆にベストへ落とし込んだデザイン。
本来は防寒用のアウターとして知られるダッフルの要素を“装飾”として切り出すことで、MASUらしい再構築的なアプローチが光ります。

ロープトグルとフードのディテールが、少しミリタリーライクな雰囲気を残しつつも、全体はコンパクトかつ立体的なバランスに仕上げられており、インナーにTシャツやシャツを仕込むだけでもスタイリングが完成する1着です。


ましゅ

ダッフルの“いいとこ”だけ抜き取ってるってかんじ!ちょっとミリタリーっぽいのに、なんかかわいい〜!

Chain Embellished Leather Riders Jacket

一見クラシカルなダブルライダースですが、肩から袖にかけて大胆に施されたチェーン装飾が強烈な個性を放つ一着。
直線的なジップディテールや、無骨な質感のカウレザーを使用しながら、MASUらしい繊細なパンク性と装飾性が同居しています。

袖に施されたドロップチェーンは動くたびに煌き、まるでジュエリーのような役割を果たしてくれるため、1点で十分すぎるほどのインパクト。インナーはシンプルにまとめるのがおすすめです。

シルエットはややショートめで、ハイウエストのボトムとも好相性。ジェンダーを問わずスタイルに取り入れられる、唯一無二のライダースです。


ましゅ

これって服なの?アクセサリーなの?……両方やってんね。光ってるけどギラギラしすぎんのが上品!


購入できる場所・通販サイト

  • GR8(グレイト)
  • NUBIAN(ヌビアン)
  • SSENSE(エスセンス)
  • MASU公式Instagram
  • その他全国の有名セレクトショップで取り扱いあり

スタイリング提案と相性のいいブランド

  • 甘辛ミックスで着るなら:TOGA、MAISON SPECIAL
  • 抜け感や現代的ミニマルと組むなら:AURALEE、Graphpaper
  • 全身ロマンティックに振るなら:Children of the Discordance、doublet

どんな人におすすめ?

  • 少年っぽい雰囲気やノスタルジックな服に惹かれる人
  • トレンドより“情緒”を大切にしたい人
  • ユニセックス・ジェンダーレスなスタイルが好きな人


まとめ

MASUは、服という枠を超えて「記憶」や「物語」を身にまとう体験を提供してくれるブランドです。
時代や性別を超えて、誰かの中の“少年性”をそっと呼び起こすような服たち。
あなたも、MASUの服を通して“あの頃の自分”と再会してみては?


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