
はじめに
今回は、コアなファッション層の間でじわじわと話題になっているブランド「birth of royal child(バース・オブ・ロイヤル・チャイルド)」についてご紹介します。
どこか神聖で、どこか退廃的。
そんな“祈り”のような世界観を持ったブランド、気になっていた方も多いのではないでしょうか?
birth of royal childとは?
**birth of royal child(バース・オブ・ロイヤル・チャイルド)**は、韓国を拠点に2023年頃から展開されている新鋭ブランド。名前の意味は直訳すると「王家の子の誕生」。その名の通り、王族・宗教・儀式・神話といったテーマを軸に、独特な美意識を反映した服作りを行っています。
初期はLOOKBOOKなどのビジュアル展開が極めて少なく、SNSや一部セレクトショップで“突然”姿を現したことで、「このブランド、何者?」と話題になりました。
デザイナーの背景
ブランドの公式なデザイナー情報は未公開とされていますが、韓国の前衛的ブランド**Sun Woo(サン・ウー)**に関わっていた人物が立ち上げたという説が有力です。
Sun Wooといえば、衣服を空間的・構築的に再解釈するブランドとして評価されており、birth of royal childにもその思想の一端を感じさせるギミックや意匠が散りばめられています。
とはいえ、birth of royal childはより“退廃的”で“儀式的”。
ファッションというより“アート”や“信仰”に近いスタンスを感じるアイテムが多いのも特徴です。
アイテム紹介
展開されている主なアイテムは、
- 再構築的なテーラードジャケット
- ミリタリーを再解釈したレザージャケット
- 複雑なレイヤー構造のパーカー
- “祝福”や“犠牲”をモチーフにした刺繍キャップ
など。
どのアイテムも「ただのストリートではない」、精神性を帯びた存在感を放っています。
ラインストーンウォッシュドデニムパンツ
BIRTH OF ROYAL CHILDらしさが全開の、存在感抜群なウォッシュドデニム。
全面にラインストーン加工を施したこのパンツは、儀式性と退廃的な美を現代のストリート文脈に落とし込んだ一本。派手な装飾にもかかわらず、シルエットはややゆったりとしたストレートで、意外にも合わせやすさを備えているのがポイントです。
「汚し」や「くすみ感」まで計算された色落ちと、腰部分の長めのドローコードがアクセントになり、トップスにシンプルなTシャツやシャツを合わせるだけでも十分に成立するデザイン。
国内ではSUPPLY TOKYOやZSCを中心に取り扱いがあり、入荷しても即完が多いアイテムです。サイズ選びはやや大きめ推奨。

キラキラしてるけど、ゴテゴテしすぎてないのが不思議!
“闇落ちした王子さま”みたいな雰囲気だね〜
CASHEW FLOWER TEXTUREPEARL ZIPPER HOODIE
まるで銀河を散りばめたかのような、密集感のあるラインストーン装飾が目を奪う一着。
素材はスエードタッチの滑らかなジャージー生地で、ハードな見た目とは裏腹に着心地はソフト。ファスナーにはブランドおなじみのメタルチャームが付き、前を開けて着てもアクセントとして効いてきます。
リブ部分はしっかりとした厚みがあり、シルエットは身幅にゆとりをもたせたクラシックストリート型。インナーにタイトなタートルやメッシュを合わせても抜群に映えるデザインです。
海外ではK-popアーティストやヒップホップアクトが着用しており、BIRTH OF ROYAL CHILDの代表的なビジュアルアイテムの一つとなっています。

これ、まるで宇宙旅行のフーディーだね!
キラキラしてるけど、ちょっと影があるのがカッコいいの!
ブランドの世界観と思想
birth of royal childの最大の魅力は、その“世界観”にあります。
中世ヨーロッパの宗教儀式を思わせる象徴性や、犠牲・祈り・再誕といったスピリチュアルなモチーフが散りばめられており、服を通して“物語”や“思想”を伝えようとする姿勢が感じられます。
その姿勢はまさに、Rick OwensやForme3’3204322896、NULLUSといった**“構築・退廃・思想性”**を重視するブランド群に近く、同じ感性を持つ層から強い支持を集めています。
購入先と価格帯
- 国内では「SUPPLY TOKYO」「ZSC」「CANNABIS」などのセレクトショップで取り扱いあり
- 海外では韓国の一部ショップやSSENSEで展開の可能性あり
※アイテムごとに少量生産のため、入荷タイミングによっては即完売も。
どんな人におすすめ?
- モードやストリートだけでなく「物語のある服」を着たい人
- Rick OwensやFORME、NULLUSなどが好きな人
- 黒の世界観や、退廃的な美しさに惹かれる人
- 他人と被らないファッションを追求したい人
ブランドの今後に注目
今や“映え”だけの時代は終わり。
birth of royal childのように、“着ることで問いを投げかける服”が新しい時代の中心になりつつあります。
このブランドがさらに注目されるのは、そう遠くない未来かもしれません。

「名前からして神聖すぎる…でもどこかダーク。まさに“着る儀式”って感じだね!」
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