
はじめに
こんにちは、「暮らしとセンスと、ましゅ。」の三風です。
今回紹介するのは、静けさのなかに棘を隠し持つブランド——LITTLE BEDROOM(リトル ベッドルーム)。
「小さな寝室」という名前が象徴するように、このブランドは外向きではなく、内面と向き合うファッションをテーマにしています。
やわらかさと強さ、繊細さと挑戦。その全てが、1着1着に詰め込まれています。
LITTLE BEDROOMとは
LITTLE BEDROOMは、東京を拠点に活動する新鋭ブランド。
“10代や20代の不安定で繊細な感情”を起点に、日常と非日常が交錯するようなファッションを展開しています。
デザイナー本人の名前は大々的に出しておらず、あくまでブランドの“世界観”を前面に押し出すスタイル。
インディーズ音楽、詩、映画、個人的な記憶や孤独——そういった抽象的なモチーフが、服の中に静かに込められています。
ブランド名の「LITTLE BEDROOM」は、“逃げ込める場所”としての象徴。
誰にも見られない、自分だけの空間で生まれる「本当の自分」を形にしたような服。それがこのブランドの原点です。
ブランドの哲学とスタイル
LITTLE BEDROOMの魅力は、**“やさしい違和感”**にある。
レースやリボンを使っていながら、甘さが突出せず、どこか影を含んでいる。
ワイドパンツのスリットが足元に空気を入れ、シャツの袖は少し長くて、包まれているような感覚になる。
色使いも絶妙。ホワイト、アイスブルー、モーブグレー、ダスティピンクなど、夢の中の色彩が選ばれている。
性別に縛られず、服そのものが“心”を纏うようにデザインされていて、ジェンダーもルールも超えた表現がここにある。
注目アイテム・代表作
warp hole denim moss Ver.
特徴:
ヴィンテージデニムをベースに、極端なダメージ加工を施したうえで、苔や草を模したグリーンファブリックを手縫いであしらった1本。破れた部分から覗く“素肌”と“苔”の対比が、まるで自然と人間の共生を問いかけるようなメッセージ性をもっている。
デザインディテール:
パンクにも見えるが、そこに詩的な優しさが同居しているのがLITTLE BEDROOMらしさ。デニムの色褪せ、切れ端のほつれ、布の重なりが「過去の記憶」のようにも感じられる。ボタンフライ、ややルーズなシルエットで、ストリートにもナチュラルにもハマる万能型。
参考価格:
¥48,000〜¥60,000(数量限定・再販未定の一点もの)
購入先:
LITTLE BEDROOM公式EC・展示会やポップアップ限定販売が主。SNS告知を要チェック。


えっ…苔!? でもなんか、過去のきもちが生えてきたみたいやね。
クラッシュボーダーニット(レッド×ブラック)
特徴:
ラフに編まれたボーダーニットに、ダメージ加工とハンドステッチが施されたパンクスピリット全開の一着。グランジの空気感を感じさせながら、LITTLE BEDROOMらしい繊細な“感情の残像”が編み込まれているのが最大の魅力。
デザインディテール:
随所に見られるハンドクラフト風の白い矢印ステッチは、方向性を失った感情や、何かを指し示したい衝動のようにも見える。襟や袖の裂け目からは、心の「傷あと」が透けて見えるような儚さが漂う。
参考価格:
¥32,000〜¥40,000(展示会/ポップアップ限定が多め)
購入先:
LITTLE BEDROOM公式・オンラインストア・不定期開催の展示販売にて


ボロボロなのに、すごく守ってくれそう…ぼくも抱きしめたい。
モスパッチド ブラックテーラードジャケット
特徴:
クラシックなブラックジャケットに、苔のようなテクスチャーパーツを大胆に配置した象徴的な一着。フォーマルとナチュラル、均整と崩壊がせめぎあうデザインで、LITTLE BEDROOMの“壊れそうな美しさ”が極まったアイテム。
デザインディテール:
素材にはやや艶感のあるウールライクな生地を使用。苔を模したディテールは、エポレットや胸元、ポケットにランダムに施され、静かに侵食していくような印象を与える。複数のジップやチェーン装飾も加えられ、クラシックなアイテムに混沌のスパイスを加える演出。
参考価格:
¥68,000〜¥78,000前後(受注生産・展示会販売中心)
購入先:
POP-UPストアやInstagram上での不定期販売、LITTLE BEDROOM公式ECにて告知あり。


うわ…黒に生えてる…。でも、それが妙に落ち着くってどういうこと!?
購入先・価格帯
LITTLE BEDROOMのアイテムは、以下で入手可能:
- 公式オンラインストア(不定期受注・即完あり)
- KIKS(キックス)やPOP BY JUNなど感度高めのセレクトショップ
- Instagramにて販売告知・予約情報が出る場合も多い
価格帯は以下の通り:
- トップス:¥18,000〜¥25,000
- パンツ:¥28,000〜¥38,000
- アウター類:¥50,000〜
どれも少量生産・不定期販売なので、出会ったときがチャンス。
こんな人におすすめ|スタイリング提案
- 「個性を叫ぶ」より、「静かに伝えたい」人
- ナチュラルだけど、ちゃんと他人と違う服が着たい人
- 心の揺れや寂しさを表現に変えたい人
スタイリングは、淡いワントーンコーデにベッドルームの1枚を差し込んだり、あえて重ね着でユルっと感を出すのも◎。
まとめ|誰にも見せない“自分”とつながる服
LITTLE BEDROOMの服は、派手でも前衛でもない。
けれど、確かに「個性」がある。むしろ、“一人の時間に寄り添う個性”とでも言いたくなるような、静かな輪郭を持った服だ。
ファッションが、自己表現だけでなく自己肯定の道具にもなる——
そんなメッセージをそっと教えてくれる、今後も注目のブランドです。
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